今月、毎年恒例の給与改定があったのですが、厳しい業績にもかかわらず、ダウンした
人はごく少数にとどめました。その理由は、来期こそ業績を回復させるためには社員の
皆さんの力が不可欠だからです。昨年に比べて技量が上がった、部下が増えた人に
ついては給与を上げました。業績とは連動しない、「先出し」になりましたが、
来期こそは業績を回復させたいと思う私の意図を感じていただければと思います。
この状況下では、同じことをやっていたのでは業績は悪くなるばかりで会社の存続すら
危ぶまれてしまいます。過去、財務のよかった優良企業が業績悪化を続けて
衰退、倒産していった例は多数あります。「うちの会社、財務がいいから大丈夫だろう」という
油断があれば、業績の急降下はとどまるところを知らず、さらに落ち込むでしょう。
普通に真面目に一生懸命やっていれば何とかなると思っていたのが大きな間違いだと
いうことがよくわかりました。
とにかく、今日で今期は終わり、明日から来期が始まります。
来期を迎えるにあたって、社員の皆さんに伝えたいこと。それは、
「状況を打開するために、ぜひ力を貸してください」という一点に尽きます。
いままでのやり方では結果が出ないことはよくわかりました。ですから、
来期は今までやらなかった新しいことを次々と始めていく予定です。
新しいことを始めるときには、今までと違ったエネルギーが必要です。
そのときに、どれだけの人が進んで参加してもらえるか、それが成功するか、
失敗するかの鍵です。私は、進んで参加してくれた人が一番得をする会社に
していくことを目標にします。
自分の会社をよくしようとする心は社員の皆さん一人ひとりの心の中に
あると思いますが、それを表に出せる会社にしたい。
よく、新しいことを始めようとすると「それは私の仕事ではありません」
「そんな余裕はありません」と言って抵抗する人がいますが、その姿勢は
せっかく進んで参加しようとした人の気持ちを害しますし、プロジェクトの
進行を妨げて、会社全体の雰囲気を悪くしてしまいます。当然、業績にも
悪影響を及ぼします。抵抗する姿勢は会社を良くしようとする方向にとって
大きな障害です。私はこの障害を乗り越えられる会社にしたい。
そのために必要なことは社員間の信頼関係、上司に対する信頼関係、
そして社員の皆さんから経営に対して信頼してもらうことです。
自分が信頼しないのに、人から信頼されることはありません。
私の仕事は、まずは社員の皆さんを信頼すること、自分自身が信頼される人間になること、
中間管理職の皆さんに信頼される人間になっていただくこと、そして社員の皆さんに
信頼される人間になっていただくことです。当然、普段の行動の中で周囲から
信頼されないような行動をとるべきではありません。会社の中にいる限りは
「周囲から見られている」という気持ちを常にもってください。
来期は、「どうやったらこの会社がよくなるか」を
皆さんと共に考えていきますのでよろしくお願いします。
しかし、常磐ハワイアンセンターにも苦難の時代がありました。最初は
物珍しさでお客さんが集まりましたが、飽きられて客足が落ち、
オイルショックの時には燃料費を抑えざるをえなかったため、
室内の温度を上げることができず、「アラスカセンター」と呼ばれました。
「本当のハワイへ行ったほうが安い」と言われたこともあったそうです。
でも、そのままでは終わりませんでした。大浴場を建設し、
スパリゾートハワイアンズと名前を変え、東京方面に無料バスを出すなどの
営業努力をして客足を回復させました。
そして、映画「フラガール」が大ヒットしたことで、今日の大盛況があるわけです。
常磐ハワイアンセンターを作った経営者の決断もすごいと思いますが、
苦難の時代を乗り越えて今日までハワイアンズを支えてきた
関係者の努力は本当に立派です。
どんな苦境でも、「やればできる」という気持ちにさせてくれる、良い教訓です。
私は、今の状態をどう思うかはその人の気持ちしだいで大きく変わると思っています。
現在の状況を、「この状況を切り抜けることができれば、将来が開ける」と考えるか、
「先行きは先細りになるばかりだ」と考えるのとでは結果がぜんぜん違います。
将来は自分の手で変えられるのです。現在の当社の状態は決して良い状態とは
いえませんが、将来に希望を持つことは十分可能です。
石油や金属のように再生不可能な資源は、近い将来生産量が落ち始めると
価格が急上昇するでしょう。価格が上昇するだけならまだいいですが、
使いたいだけの量が手に入らなくなる時代が、いつかはわかりませんが必ず来ます。
資源には限度があるからです。
しかし、木材は再生可能な資源です。再生不可能な資源の代わりに再生可能な資源を
使うことは社会正義として、これからますます重要性を増すことは間違いありません。
また、木材は「筋の良い」資源ともいえます。製造時に使うエネルギーが金属製品や
石油製品に比べて段違いに小さいからです。今はエネルギーが安く手にはいりますが
これからエネルギーの価格が上昇してくると、木材の優位性がますます高まります。
廃棄時に土に還せることや、炭素を固定しておけることも大きいですね。
私は、木材を扱う会社として、当社が「筋の良い」会社と言われるようになりたい
と思っています。「筋の良い」というのは抽象的な言葉ですが、たとえば
「思った通り(あるいは思った以上に)反応してくれる」「話が早い」
「相手の立場を考えてくれる」と思われる対応を続けていれば、
「筋の良い」会社と言われるようになるのではないでしょうか。
もちろん、自社の都合も表に出した上での話ですが、
今与えられた状況に対して全力で取り組む姿勢があれば、
評価は自然と付いて来るものです。
「筋の良い」会社になるためには、社員の皆さん一人一人が「筋の良い」社員と
いわれるようになってほしい。具体的には、「どうやったら現状を良くできるか」を
一人一人が考えて行動することです。
現状を打開するために一番とってはいけない対応は「自分は悪くない」です。
他人は簡単には変えられませんが、自分は変えることができるのですから、
自分をどう変えたらよいかを毎日考えながら仕事をしてください。
ハワイアンズのように再び黄金期が迎えられる日のために、頑張りましょう。
年の初めに感じたのですが、これからの時代は今までよりも難しい問題が
たくさん出てくるのではないでしょうか。石油・金属などの天然資源が
満足に使える時代はそう長くないでしょうし、
地球温暖化は待ったなしの状態になってきています。
ハウスメーカーやプレカットに限らず、業界大手の寡占状態はさらに進むでしょう。
簡単には解決できない問題がたくさん出てくる時代になることは間違いなさそうです。
そんな難しい時代の中で生き残るために、必要なキーワードは「連携」だと思います。
一人では解決できないことも、何人かが結束することによって問題が解決できるように
一社で解決できないことも、何社かが連携することによって解決できるようにする。
部門間でも同じことです。自分の所属する事業部だけでは解決できないことも、
他の事業部の力を使うことによって解決できることも少なくないでしょう。
「単独」ではなく、「連携」で難局に立ち向かう。
これがこれからの時代に必要な姿勢です。
では、「連携」の時代に生き残っていくには何が必要でしょうか?
まずは、周りの状況を把握することです。自分が仕事をしている周囲で
何が起こっているのか、どんなことを考えていて、次にやりたい仕事は何か、
どんなことに困っているのか、社内・社外を問わず、周囲の状況を把握して、
次の行動に生かすことが大事です。
次に、自社の長所を改めて見直すことです。当社は、他の会社にない
個性を持った部門がたくさんあります。その長所をお客様の役に立てるには
どうしたらよいか、また長所をさらに伸ばすためには何が必要か、
見直すことが次のステップにつながります。
そして、仕事に関する情報を徹底的に出すことです。
よく、ギブアンドテイクといいますが、こと情報に関しては
ギブアンドギブアンドギブぐらいの精神が望ましいですね。
見返りは求めず、情報を出し続ける姿勢があれば、自然と情報は集まってきます。
社内にいるだけでなく、社外の人とふれあい、情報交換をすることは次の展開を
考える上で大いに役に立ちます。企業秘密に関することでなければ、
外部に対して情報を発信することはよいことです。
新たな展開を呼ぶきっかけになるかもしれません。
仕事面だけでなく、個人の生活においても「連携」が必要になってくるでしょう。
ものがあふれていてお金さえだせば何でも買えるという時代はそう長く続きません。
天然資源(特に化石燃料)が満足に手に入らなくなる時代は
意外に近いと思っています。
そうなると、社会全体が締まってきて、以前の日本のように
「助け合い」の精神をもった社会に変わってくるのではないでしょうか。
木材は、再生できる持続可能な資源です。再生できない資源に対して
優位性を持つ日は近いと思っています。それだけに、当社が連携を
求められることも少なからずあるでしょう。当社にとっても、
連携する相手にとっても利点があるように、今から各部門、
社員・関係者の皆さん一人一人が、周囲の状況を把握することにつとめて、
自社の長所を見直し、情報を発信していくこと。
これがこれからの時代に求められる姿勢です。
私はその先頭に立って、情報を発信しつづけていきたいと思います。
しかし、賞与支給時にお話しましたが、上半期の中間決算は
散々な成績でした。決算の数字を見て、期間損益においては
過去の蓄積を食い潰したと感じましたし、
今までと同じことをやっていたのではダメだということを、
決算数字が表しています。
同じ仕事を毎日やっているだけでは、食えなくなってしまったのです。
今までの当社は、会社の方針を考えるのはごく一部の幹部だけ、
あとはただ与えられた仕事をやっていればいい状態でした。
また、各社員に対する管理も緩く、一つの方向に
向かって結束していく力が不足していたと感じます。
これは各社員の責任ではなく、
指導をしてこなかった会社側の責任です。
私は、毎月書いているこのメッセージで、
「皆が力を出せる会社にしたい」と繰り返し訴えてきました。
それには、まず皆さんの意見を聞くことです。
盆休み前に行われた打ち合わせの結果、
休憩時間が変更されました。小さなことですが、社員の皆さんに
とっては今年一番大きな変化だったのではないでしょうか。
北本事業本部や埼北店に棚を増設したのも、休憩時間を変更したのも、
「皆が力を出せる会社にするにはどうしたらよいだろうか」
と考えて実施したことです。棚を増設した結果、
構内の整理整頓が進んだことは今年の大きな変化の一つでした。
工場見学に来ていただいたお客様から、「きれいな工場ですね」と
評価していただく回数が増えたことは嬉しかったです。
工場見学に来ていただいたお客様に、他のお客様を
紹介していただいたこともありました。当社の経営姿勢や設備に
「通じ合うもの」を感じていただいたからだと思います。
お客様と話していて、「通じ合うもの」を感じるときが、
仕事をしていて一番嬉しいときです。社員の皆さんとも、
「通じ合うもの」を感じられるようになりたいですし、
必ずなれると思っています。
来年、当社をとりまく環境は大変な状況です。
首都圏のマンション新規着工が前年同月比で
9月85%減、10月75%減、11月65%減という状態では
マンションに多くを期待できません。
今まで進めてきた戸建て向け枠材への進出を
さらに進めていくことが必要です。
ウェブサイトの専門化、内容の充実を進めていきますが、
「ただ安いだけではなく、本物の素材を使うことがいいことだ」
と感じているお客様といかに出会えるか、
いかに共感できるかが最大のポイントです。
もっともっと、共感できるお客様との出会いがあることを
心から期待しています。そうすれば、自然と仕事量は
増えてくると思っています。
仕事量がなければ、社内の士気が低下してしまいます。
しかし、仕事量があるからといって、社内の士気が高まるとは限りません。
当社のポリシーである「再生可能な資源である
木材の最大有効活用を目指す」を原点として、
来年も、「どうやったら皆が力を出せる会社になれるか」を追求していきます。
今年一年、おつかれさまでした。社員の皆さん、関係者の皆さん、よいお年を。
ジャパンホームショー終了後、私はシンポジウム「エネルギー・チャレンジ」に
出席して今後のエネルギー供給の予測を聞いてきました。
今年の年賀式のときに、私は
「今、エネルギーを使うことは次の世代が使うエネルギーを奪うこと」という
メッセージを描いた環境マンガをとりあげましたが、事態は私が考えていたよりも
深刻で、石油生産のピークを2012年と予測していました。今から5年後に
石油生産のピークが来るとは・・・。石油生産のピークがきたからといって、
石油がすぐに枯渇するわけではありませんが、中国やインドなど、
石油の需要はまだまだ増えると予想されていることを考えると、
生活のあらゆる側面にかかわっている石油の値段が急激に上がる
ことは避けられません。当社の仕事にも大きな影響があるでしょう。
今までのように大量生産・大量廃棄の時代はそう遠くなく
終わりを告げるのではないでしょうか。
現代は、石油文明の上に成り立っていると言っても過言ではありません。
私たちの生活は石油を使うことで物質的にはとても豊かになりました。
しかし、その根底が近い将来崩れようとしています。
石油が満足に使えなくなると、あらゆる局面で少なからず
不便を被ることになります。
そのときに、覚えておいて欲しい言葉が「足るを知る」です。
京都の龍安寺に、「吾唯足知(われ ただ たるを しる)」と
書かれた有名なつくばいがあります。これは、
「足るを知る者は貧しいといえども心は富んでいる、
足るを知らぬ者は富めりといえども心は貧しい」という意味です。
「足るを知るものは富む」(老子)
「幸福はみずから足れりとする人のものである」(アリストテレス)という
賢人の言葉もあります。私は、とても意味深い言葉だと思います。
人はとかく不平不満を持ちやすいものです。不平不満をもつ
原因の一つは、人と比べるところから来ます。
自分が持っていないものを他人が持っているとき、
他人と比べて自分の現状に満足できず、
足りないと感じるところからくるのではないでしょうか。
また、物事が自分の思い通りにならなかったり、
自分の気持ちを勝手に人に期待して、相手がそれに
応えられなかったりすると不平不満が出てくることがあります。
つまり、自己中心的な状態のときに不平不満が出るのでしょう。
しかし、欲望のおもむくまま、感謝の心をもたず、
不平不満を言い続ければ、結局、自分の心を貧しくしてしまいます。
日常生活の中で不満を探そうと思えばきりがありません。
不満を探す毎日より、満足を知って感謝する毎日のほうが
ずっとストレスもないし、幸せではないでしょうか。
「暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」
口で不平を言うより、現状改善のために自ら行動し努力すること。
それが、今とるべき態度だと思いますし、社員の皆さんにも
ぜひそうあってほしいと願います。
近い将来、物質的に満たされない時代が来ます。
その時に、「足るを知る」ことが私たちの心に
落ち着きを取り戻すのに役にたつでしょう。
ぜひ覚えておいて下さい。
私は、相次ぐ「偽装」事件のもとになっているのは、
商品を買っていただくお客様に対する「甘え」ではないかと思います。
「これくらいならお客様にわからないだろう」
「これくらいならお客様に健康被害は出ないだろう」という感情が、
偽装を始めたきっかけではないでしょうか。
長年事業をやっていると、知らず知らずのうちに
お客様に対する甘えが出てきます。
私たちの扱う木材でも同じことです。
長年お取引をいただいているお客様に対して、
「このくらいの商品を出しても買ってくれるだろう」という
甘えが出ていませんか?
その甘えは偽装事件の根本にある感情と同じです。
お客様に満足していただける商品、偽りのない本物の商品を
提供することが当社の使命ですが、お客様に甘えることなく、
自らの姿勢を厳しく律していかなければ、お客様に
見放されてしまうのは偽装事件と同じです。
社員の皆さんには、偽装事件を他山の石として、
お客様に対する「甘え」の姿勢を見直すきっかけにしてほしい。
そう願ってやみません。
「甘え」が出るのは、日常の作業についても同じです。
「これくらいなら大丈夫だろう」「慣れた作業だから大丈夫だろう」
という気持ちに、危険が潜んでいます。
今月中旬、3名の社員にリスクアセスメント(危険評価)の研修へ
行ってもらいました。リスクアセスメントは、事故を予防するために、
作業に関連する危険を事前に評価して、どうやったら事故なく
作業を進められるかを考える仕組みです。
私は、リスクアセスメントは日常の作業に対する「甘え」を洗い出す
良い仕組みだと考えています。
全部の部署でリスクアセスメントを実施しますので、
社員の皆さんの中にある「甘え」と取り組むためにも、
ぜひ協力してください。研修に行った3人がリーダーとなって
作業を進めますので、よろしくお願いします。
偽装事件を見ていて思うのですが、人間である以上、
失敗は必ずあります。失敗した原因を追求することも大事ですが、
失敗した後の対応をいかに早くするか、いかに徹底的にやるかを
お客様は間違いなく見ています。信用を失うのは一瞬ですが、
信用を築くまでには長い年月がかかります。
失敗した後の対応がよければ、かえってお客様と親密に
なることだってあります。失敗したことでめげるのではなく、
いいチャンスだと思ってクレームに正面から取り組む姿勢こそが、
いま必要な姿勢ではないでしょうか。
自分の中にある「甘え」との戦いは一生続きます。
人間である以上、「甘え」があるのは当たり前ですが、
「甘え」に負けていては納得できる人生を過ごすことはできません。
私自身にも、お客様に対する甘え、社員の皆さんに対する甘えがあります。
「甘え」に負けない気持ちをもって、
お客様や社員の皆さんに心底喜んでもらえる会社にすること。
それが私に与えられた使命です。
長い間には「本物」は必ず評価してもらえる。
そう信じて毎日の仕事に取り組んでいますが、「甘え」が見えるようなら
遠慮なく言ってください。
正面から対応することが、自分を進歩させること、
ついては会社をよくすることだと信じていますので。
私が今回の出張で感じたのは、「つながり」の大切さです。
実は、今年の春から夏にかけて、当社が必要とする原材料が、当社への
相談無しにヨーロッパへ販売されてしまった事態が何度か発生しました。
問屋さん経由で仕入れをしていた商品だったのですが、
「当社が必要だから日本に売ってくれ」と何度言っても
聞いてもらえませんでした。バンクーバーへ行って、
なぜ日本に売らなかったのかを聞くと、
「その原材料を当社が必要としていることを知らなかった」といわれました。
担当者が代わったために「つながり」が切れてしまっていたことに気づき、
当社の事情を説明してきましたが、いかに「つながり」が大事かを実感しました。
「つながり」をもつためには、まず自分の主張をしっかりと話すことです。
外国人から見て、態度のはっきりしない日本人は付き合いにくい相手です。
もちろん、主張をするときにも、相手に対する気遣いは欠かせません。自分勝手な
主張をするだけでは「つながり」をもつことはできません。「つながり」をもちたい
という意志を前面に出して、相手にとって有利な情報があれば、
どんどん情報を出していくこと。そうすれば、「つながり」をもつことができるようになります。
今回、知人から新しい仕入れ先を紹介していただけたのも、これまでのカナダ出張で
「つながり」があったから、紹介していただけたのだと感謝しています。
当社の社内でも「つながり」は大切です。昔はあったけれど、
失われてしまったものの一つがこの「つながり」ではないでしょうか。
これからの時代は変化の激しい時代です。
一人では立ち向かえない大きな出来事も、「つながり」があれば、
立ち向かっていくことができます。
今、当社に必要なものは「つながり」ではないかと感じています。
今回の出張はマンション建築現場への資材納入が集中しているときだったので、
私自身の仕事への影響は大きなものでした。対応が遅れてお客様に
迷惑をかけたこともありましたし、事務の遅れもいまだに解消していません。
社内やお客様との連絡のために、バンクーバー滞在中に日本に向けて
発信したメールは100通を超えました。
ホテルの部屋でパソコンに向かっていると、
自分がカナダにいるとは思えませんでした。
それでも、私はカナダへ出張してよかったと思っています。
今後の当社の展開を考えると、カナダ木材業界との「つながり」は欠かせません。
今回のストライキによる原材料不足を乗り切ることは可能です。むしろ、同業他社が
原材料不足で対応できなくなる可能性があり、より多くのお客様に当社を知って
いただくチャンスだと前向きにとらえています。
私はこれまで、「どうやったら社員の皆さんが働きやすい会社になるか」
という気持ちで作業環境の改善や制度の変更、そして仕事量の確保に
取り組んできました。しかし、皆さんの本音を聞いてみると
「そうか、気がつかなかったな」と思うことが少なくありませんし、
皆さんが本当に希望していることと、私がやってきたことが
必ずしも一致していないこともよくわかりました。
私の性格が控えめなこともあり、皆さんに対して思うところを
言ってこなかったことも、結果として社員の皆さんとの距離を遠ざける
(そんなに距離が遠いとも思っていなかったのですが)ことになっていたとすれば、
大いに反省せざるをえません。
今回、皆さんの本音を聞く機会があって本当によかったと思っています。
その後、第一事業部の皆さんには、皆さんから上がってきた意見に対しての
私の本音を話しましたので、会社がどう考えているかについて、
ある程度認識してもらえたのではないでしょうか。そのときにも話したのですが、
私が今考えているキーワードは、「持続可能な会社とは何か」です。
社員個人の生活が持続可能でなければ、会社は持続可能ではない。
利益が上がらなければ、会社は持続可能ではない。
会社が持続可能でなければ、社員個人の生活は成り立たない。
事業を続けていくためには、世代交代をしなければならない。
社員個人の生活と、業績の向上をどう両立させるか。また、世代交代を
どうやって成功させるか。皆さんの話を聞いて、私の最大の関心事は
「持続可能な会社になるにはどうしたらよいか」という方向に変わりました。
現状は、残念ながら「持続可能な会社」にはほど遠いと思います。もちろん、
財務的に問題があるわけではありませんが、低迷している現在の業績を考えると
持続可能にするためには、一層の仕事量の確保が欠かせません。
業績が低迷している理由の一つに、「意識の低さ」があると感じています。
それは社員一人ひとりが悪いのではなく、「まじめな雑談」のように本音を話す機会を
作ってこなかった会社側に原因があります。
本音を隠して、上司の言うことを聞いているだけでは、意識は上がりません。
社員の皆さんが仕事に対して「腑に落ちる」感情をもてるようにしたいというのが
私の願いですが、そのためには、自分の考えている本音を他の社員の前で
話す機会が必要ではないでしょうか。
注意しなければいけないのは、「まじめな雑談」が不満大会になることです。
不満を言えば、同調してくれる人はいるでしょうが、不満を言うだけでは会社全体の
意識を下げるだけです。「まじめな雑談」は個人のエゴを通す場ではありません。
会社を食い物にしようとする者がいたら、まじめに働いている他の社員のためにも
発言内容を変えてもらわなければ、話し合いが前向きになりません。
不満を言うだけではなく、どうやったら会社全体が良くなるか、
どうやったら持続可能な会社にできるか、
どうやったら社員ひとりひとりの仕事が「腑に落ちた」ものになるか・・・
相談すべき内容はたくさんあると思います。相談をした上で、
技量、品格のある若い社員の皆さんに、責任のある仕事をしてもらって、
それに応じた賃金を支払い、社員個人の生活を持続可能にすることが、
会社を持続可能にするために
必要なことではないでしょうか。今回の一件を、「皆さんと相談できる土台ができた」と
前向きに考えていきたいと思います。
もしこの地震が当社の近くで起きたらと考えると、他人事ではありません。
毎日、私たちは当たり前のように事業所内や伐採現場で仕事をしていますが
地震が来ればいつ在庫や立木が倒れてきてもおかしくないですし、建物にも
大きな被害を受けるでしょう。工場の建物が建っていることは一見当たり前の
ようですが、普段当たり前だと思っていることは、
意外と簡単に崩れるものだということを中越沖地震は教えてくれました。
今回の地震では柏崎刈羽原子力発電所も大きな被害を受け、停止しました。
先日、雷雨の際に短い停電が起きて家の中が真っ暗になった人も多いと
思います。普段、照明のスイッチを入れれば明かりが点くのがあたり前ですが
停電を経験すると、電気が安定供給されていることのありがたさがわかります。
柏崎刈羽原子力発電所の再開までには1年以上かかるそうなので、電力の
供給余力が少ない状態が当面続くことは間違いありません。
電力需要が供給力を超えてしまえば停電が起きますので、
停電の危険を少しでも避けるために、
節電に努める必要があるのは書くまでもないことです。
これからの時代、中越沖地震のように、いままで当たり前だと
思っていたことが、ある日突然崩れてしまうことがたびたび起こるでしょう。
その時に必要なことは、「当たり前のことに感謝する心」と
「お役立ちの精神」ではないでしょうか。
「当たり前のことに感謝する心」の一例をあげます。
先日、林野庁のある補助事業の審査をお手伝いする機会があったのですが、
その時に感じたことは、「木材業界で財務体質の良い会社は少ない」
ということでした。
幸い、当社は財務体質の良い会社として社会的な信用をいただいています。
社員の皆さんにとっては当たり前のことでしょうが、私は、
諸先輩につくっていただいたこの信用を大変ありがたいものだと感じています。
ですから、この信用を大切にしていますし、社員の皆さんにも
大切にしてほしいと心から願います。
「お役立ちの精神」も大事です。
皆さんは、「何かお客様のために役にたつことはないだろうか」
「何か仲間の役にたつことはないだろうか」
「何か家族のために役に立つことはないだろうか」
と考えたこと、ありませんか?
誰でも、人の役にたった時、人から感謝された時は嬉しいものです。
「お役立ちの精神」は、やがて「助け合いの精神」に発展します。
「お役立ちの精神」を受けた人は、自然と受けた相手に対して
「助け合いの精神」を持つようになるからです。
何か当たり前だったことが変わってしまって不便をこうむったときに、
「何でこんな不便を被らなければならないのか」と不満を言うのと、
「今までどうもありがとう」と考えるのとでは、
天と地の差があります。
これからの変化が激しい時代に、
「今までどうもありがとう」という精神で状況に立ち向かうことができれば、
必ず良い未来が開けると思いませんか?
全ては社員の皆さん一人一人の心の持ち方しだいです。
私は、社員の皆さんが明るい未来を過ごせるようにするためにも
自分の中に「当たり前のことに感謝する心」と「お役立ちの精神」を常に持って、
会社の経営に当たります。
まず、水の中を飛ぶペンギン、アザラシの立ち泳ぎ、オランウータンの空中散歩などなど
感動を呼ぶ動物の動きがたくさんありました。特に、白鳥が羽をひろげて飛ぶ姿を見て
驚いたのは私だけではないと思います。新鮮な驚きがたくさんありました。
動物たちがえさを食べる時間「もぐもぐタイム」では、飼育展示係が動物にえさを食べさせながら、動物の説明をしてくれます。えさを食べる動物の動きも面白いですが、
飼育展示係に説明してもらうと、動きの意味もわかりますし、より理解が深まります。
一つの物語を聞いているような気分になることすらありました。
建物にもたくさんの工夫がありました。どうやったら動物の動きを近くで見ることができるかを考えて建てられた建物や、斜面を利用した建物がたくさんありました。
その中で私が注目したのは、園内にたくさんある手書きの看板です。飼育展示係の皆さんが
書いているそうですが、お客さんに動物たちの「スゴイ!」をさらに感じてもらいたいという意志が手書きの看板からひしひしと伝わってきます。よくある活字の看板ではなく、手書きで書いてあるところがいいですね。「気が入っているな」と思う看板が多くありました。
旭山動物園を見て、「どうやったら動物の本当の面白さをお客さんに伝えることができるだろうか」という意思をとても強く感じました。動物の本当の面白さを伝えようとしたからこそ、
その意思がお客さんの共感を呼び、今日の繁栄につながったのでしょう。実に立派ですし、
見習うべきところが多くありました。見学して本当によかったと思っています。
私は、旭山動物園を見ながら、当社の将来像を思い浮かべていました。
木材も動物と同じで、ただ見ているだけでは本当の良さは伝わりません。
しかし、旭山動物園を見ていて、本物には感動を呼ぶ素質があり、見せ方しだいで大きな
感動を呼ぶことができることを知りました。「やればできる」という気持ちになります。
旭山動物園の真似をするわけではありませんが、考え方はとても参考になりました。
旭山動物園は、閉園寸前に追い込まれた(絶滅に向かって進んでいた)ときに、
どうするのかを職員たちに投げかけて、危機感を共有しました。理念に沿って
実践することが、地球を救い、人類をも救えるのだという使命感があったからこそ
立ち直ることができたそうです。
では、当社の場合はどうでしょうか?
私は、持続不可能な資源であるプラスチックや金属の代わりに持続可能な資源である木材を使うことが、地球を救い、人類をも救うという使命感をもっています。
「どうやったら木材の本当の良さをもっと多くの人に知ってもらえるだろうか」
この意思をもっともっと強くもつこと、そして、少しずつ実践してみること。
それが現在の当社、そして私に課された課題です。
社員及び関係者の皆さんには、ぜひこの使命感を共有して欲しいと心から思います。
旭山動物園を見学した皆さん、ただ「面白かった」というだけでなく、動物園で得た感動をどうやったら自社に生かせるかをぜひ考えてみてください。そして、自分の職場で少しでも実践してみてください。少しずつでも地道に続けていけば、旭山動物園ほどではなくても、きっと結果はついてくると信じています。
来年の今頃、「社員旅行を旭山動物園にしてよかったな」と思えるようにしましょう。
私は、以前から作業環境をよくすることが、会社の雰囲気をよくするために必要だと
考えていました。劣悪な作業環境の下では、よい製品は作れないし、社員の皆さんが
会社に誇りをもてない。だから作業環境は改善しなければならないという思いで
運搬用の台車を入れたり、建物をつなぐ屋根を作ったり、シートハウスを作るなどの
作業環境改善をしてきました。事務所の中でもパソコンの使い方をはじめとして、
さまざまな環境改善をしてきました。今回の屋根と棚の工事もその一環です。
しかし、作業環境を改善するだけでは会社の雰囲気は良くならないということも
わかってきました。今回の屋根と棚の工事も、一時的には会社の雰囲気をよくする効果が
期待できますが、効果は長続きしません。環境がよくなっても、できた環境に慣れて
しまえば、各自の心情に訴える効果は消えてしまいます。
もう一つの反省は、「動きたくても動ききれない」状態が打破できなかったことです。
屋根と棚の件についても以前から必要性は感じていましたが、残念ながら自分が
対応しきれなかったために時間がかかってしまいました。現在も、ウェブサイトの
各事業部への分割について対応しきれていない自分の状態を考えると、
社長として恥ずかしい限りです。
では、今の状態を改善して、会社の雰囲気をよくするためには何が必要なのか?
私が今、この問いに対して考えているのは、「皆が力を出せる会社にしたい」ということです。
皆が力を出せる会社とは、各自が自分に求められている役割を理解して、納得した上で
会社の方針に従って行動できる会社ではないでしょうか。毎月、各部署の打ち合わせに
出席していて感じるのですが、社員の皆さんが会社に対して感じている想いを、実際の
仕事に生かしきれていないケースが少なくありません。これは私の反省でもありますが、
皆さんの会社に対する想いを聴く機会が少なかったことが原因としてあげられます。
もっと、皆さんの会社に対する想いを聴く機会を増やしていきます。今まで参加して
いなかった部署の打ち合わせにも参加しますので、会社に対する想いを是非教えてください。
もう一つ大事なことは、社員同士が力を合わせようという企業風土をつくることです。
皆さんの職場では信頼関係ができているでしょうか?経営に対する信頼はありますか?
上司に対する信頼はありますか?同僚・部下に対する信頼はありますか?
信頼関係のないところに、力をあわせようという企業風土はできません。
これからの時代は、予想外のことが多く発生する時代です。予想外のことが起きたときに
物事に協力して取り組むことができるか。それは、普段から社員同士の信頼関係があるか
どうかにかかっていると言っても過言ではないと思います。
私は、社員から信頼されるに足る行動をとっているかどうか、いつも自身に問います。
自分自身を信頼できないものは、周囲からも信頼されないと思うからです。
信頼関係をつくるためには、まず、相手の人となりを知ることです。
来月行われる社員旅行は、普段接しない人たちと接する良い機会です。
是非、違う部門の社員と交流してください。
社員の皆さんが交流して、信頼関係の下地を作り、会社に一体感が出て、
社員の皆さんが力を出せる会社になることを心から期待しています。
さて、最近私が気にしていることの一つに、「金属2050年枯渇説」があります。
物質・材料研究機構が銅や鉛、ニッケルといった多くの金属が2050年までに枯渇
するというレポートをまとめて話題になっています。鉄も、2050年までに採掘が
経済的に見合う埋蔵量を使い切ってしまうそうです。
私はこの記事を読んで大きな衝撃を受けました。
自分の子どもの代には金属が満足に使えない可能性が高いからです。
金属の場合は比較的リサイクルがしやすいので、埋蔵量がなくなるからといって
すぐに使えなくなるわけではありませんが、需要を満たすことはできないでしょう。
最近、ガードレールなどが盗まれる金属泥棒が多いことを
皆さんもご存知だと思いますが、その背景には金属価格が高騰していることが
理由としてあげられます。近い将来、資源が枯渇しそうなことを考えると、
金属価格高騰は一時的なものではなさそうです。
私は、木材価格が安いのは、木材のかわりに大量生産が可能な
プラスチックや金属製品を使うようになったためだと考えています。
しかし、石油も金属も限りある資源です。
資源の制約を考えると、プラスチックも金属製品も、
現在のように使うことはできなくなりそうです。
年賀式で皆さんに渡したマンガに描かれている通り、今、石油や金属
などの天然資源を使うことは、子どもの代が使う資源を奪っているのと同じです。
次の世代に、できるだけ使える天然資源を残しておいてあげたいと思いませんか?
私たちが毎日扱う木材も天然資源です。再生可能ではありますが、貴重な天然資源で
あることに変わりはありません。木材を生かすも殺すも扱う人の考え方次第です。
木材を効率よく使うことができれば、伐採量を増やさずに済んで
環境負荷を減らすことができ、会社に利益をもたらし、
扱う人自身の意識にも良い影響を与えます。
しかし、木材を無駄にしてしまえば、伐採量を増やすことになって環境負荷を増やし、
会社に損失をもたらし、扱う人自身の意識にも悪い影響を与えます。
毎日の仕事に対する意識の差が、二重にも三重にもなって結果に表れます。
それだけに、毎日木材を扱う社員および関係者の皆さんの意識がとても大事です。
来期、皆さんに高い意識をもっていただくためには、仕事量を増やすことが必要です。
そのために、当社へ工場見学・現場見学に来ていただくお客様をもっと増やします。
まず、北本事業本部の屋根と棚の増設が5月に完成します。通路や置場を整理して、
工場を見学にきていただくお客様に、気持ちよく見学していただけるようにします。
次に、インターネットのサイトを事業部毎に分割します。
山林部やプレカットセンターも個別のサイトを持つことになります。
公開したサイトは各事業部自身で運営してもらう予定です。
各サイトが公開された後は、多数の問い合わせが来ると予想していますが、
しっかりとした応対ができるかどうかが、各事業部の今後を大きく左右するでしょう。
サイト上に各事業部の主張を表示することは、
各自が自分の仕事を考えることにつながるので
是非自分の思うところを表示してもらいたいと大いに期待しています。
6月には約3年ぶりの社員旅行があります。廃園寸前から復活を果たした旭山動物園を
是非皆で見ましょう。各事業部間の交流を深める上でも大事な行事です。若手社員が
準備してくれているので、私自身も楽しみにしています。
では皆さん、よい連休をお過ごしください。
今年、私が課題としてきたことが3つありました。
一つは展示会への出展。住宅リフォームフェアやジャパンホームショーに出展しました。
二つ目は当社ウェブサイトのリニューアル。これも、秋に実現しました。
そして三つ目は棚と屋根の増設です。今月、ラックメーカーと契約が終わり、
来月から棚と屋根の設置工事が始まることになりました。
棚と屋根を増設したいと思ったきっかけは、
「プレカット製品が雨に濡れている」というクレームが出たことと、
通路への材料のはみ出しが恒常的になっていたことです。
雨濡れを防ぐために屋根を増設し、通路への材料のはみ出しを無くすために、
棚を作って置場の収容能力を上げることにしました。棚があれば、
下にある材料をどかさずに上の材料を取ることができます。
フォークリフトを使う時間を短くして、その分他の仕事に時間を
使って欲しいというのが私の希望です。
通路への材料のはみ出しがなくなれば、
工場内が整理整頓されて安全面も向上します。
工場の設備内容を改善することが
士気の向上につながると期待しています。
工事は4月、5月で行う予定です。
さて、最近納入の仕事をしていて感じたことがあります。それは、
「情報の背景にある意図」をいかに把握して、
社内に伝達するかがとても大事だということです。
当社の仕事は材料を現場や工場に納入する仕事です。
ですから、現場や工場の都合に振り回されることがよくあります。
「何でこんな仕様なのだろう」「何でこんなに納期がないのだろう」と
思う場面、多いですね。
私は、「あれ?」と感じたときに、「何故ですか?」と理由を聞くことにしています。
この仕様、この納期では、将来お客様が損をすると感じた時には、あえてお客様に
不都合な情報を出します。お客様が損をすることは、将来当社が損をすることに
つながるからです。無理な仕様、無理な納期の背景にある情報を
教えていただければ、自分自身が納得して仕事ができるし、
社内に対してもできるだけお客様の意図を伝えることが、
社員の皆さんが納得して仕事をしていただくために、とても大事だと思います。
人間は、理由がわかれば納得して動きやすいものです。
ですから、お客様と接する社員の皆さんは、社内に仕事の「背景にある意図」を
正確に、早く伝えてください。
「背景にある意図」がわかれば、組織として仕事をしていく中で、お客様との間で、
また社員間でも、共感をもちながら仕事ができるようになるはずです。
ただ、「今日中にこの仕事をしなさい」と連絡するのと、
「大工さんが5人入っていて、明日までに全部作業を終わらせる必要があるので
今日中に材料を間に合わせてください」と連絡するのとでは
大きな差があると思いませんか?
私は、自分の意図するところをできるだけ公開して、社員の皆さんにできるだけ
納得して仕事をしてもらえる環境をつくりたいと思っています。
「背景にある意図」を正確に伝えることを心がけて、是非実行してください。
ポリ乳酸は安全性が高いとされていて、弁当の容器や、生鮮食品の包装、農業用の
シートフィルムなどに使われています。
私は、このポリ乳酸を以前からずっと脅威に感じていました。
それは、シートラッピング用のプラスチックとしてポリ乳酸を使われたら
怖いなと思っていたからです。
しかし、トウモロコシに関する状況は大きく変化しました。
燃料用のエタノールをつくる原料として、トウモロコシが使われ始めたからです。
アメリカでは、エタノール工場の増設が相次いでいて、飼料用のトウモロコシが
エタノールの原料に転用されつつあります。
私は、食べ物を燃料に使うのは反対です。食べ物が欲しいという人と、
車に乗りたいから燃料が欲しいという人のどちらを優先するべきでしょうか?
燃料を優先すべきではないと思いますが。同様の理由で、ポリ乳酸の原料として
トウモロコシを使うことも、良いとは思えません。
石油を使わないプラスチックであることは評価しますが、食べ物を犠牲にして
プラスチックとして使うことには、大いに疑問を感じます。
そう遠くない将来、石油は手に入りにくくなります。そのための代替品として
ポリ乳酸を考える人も多いでしょうが、世界人口の増加→食物不足が予想されて
いるだけに、食物であるトウモロコシを原料にするポリ乳酸は、石油由来の
プラスチック同様、できるだけ使いたくないですね。
ポリ乳酸を、植物由来のプラスチックとして、CO2削減に貢献すると宣伝している
製品が多くありますが、その一方で、ポリ乳酸を使うことで、食物を
プラスチック製造のために減らしている現実も知ってください。
石油由来のプラスチックよりは良いと思いますが、ベストの選択ではありません。
ベストの選択は、食べ物に転用できないもので、かつ再生可能な資源を
使うことではないでしょうか。