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2007年03月30日
2007年3月「背景にある意図」を伝えることが大事。
今月は工場見学者の多い月でした。見学ラッシュと言ってもよいでしょう。
インターネット上の当社ウェブサイトを見て、当社の姿勢に興味を持ち、
工場見学をしていただくケースが増えました。
私は、大変ありがたいことだと思っています。
もちろん、取引につながることが一番嬉しいですが、それだけでなく、
見学者の増加は社内の雰囲気を明るくします。
当社への関心度が高まっている証拠だからです。
人に見られていると思えば、自然と社内の雰囲気も引き締まります。
ですから、もっと見学者を増やして、もっと会社の雰囲気を明るくしたいですね。
今年、私が課題としてきたことが3つありました。
一つは展示会への出展。住宅リフォームフェアやジャパンホームショーに出展しました。
二つ目は当社ウェブサイトのリニューアル。これも、秋に実現しました。
そして三つ目は棚と屋根の増設です。今月、ラックメーカーと契約が終わり、
来月から棚と屋根の設置工事が始まることになりました。
棚と屋根を増設したいと思ったきっかけは、
「プレカット製品が雨に濡れている」というクレームが出たことと、
通路への材料のはみ出しが恒常的になっていたことです。
雨濡れを防ぐために屋根を増設し、通路への材料のはみ出しを無くすために、
棚を作って置場の収容能力を上げることにしました。棚があれば、
下にある材料をどかさずに上の材料を取ることができます。
フォークリフトを使う時間を短くして、その分他の仕事に時間を
使って欲しいというのが私の希望です。
通路への材料のはみ出しがなくなれば、
工場内が整理整頓されて安全面も向上します。
工場の設備内容を改善することが
士気の向上につながると期待しています。
工事は4月、5月で行う予定です。
さて、最近納入の仕事をしていて感じたことがあります。それは、
「情報の背景にある意図」をいかに把握して、
社内に伝達するかがとても大事だということです。
当社の仕事は材料を現場や工場に納入する仕事です。
ですから、現場や工場の都合に振り回されることがよくあります。
「何でこんな仕様なのだろう」「何でこんなに納期がないのだろう」と
思う場面、多いですね。
私は、「あれ?」と感じたときに、「何故ですか?」と理由を聞くことにしています。
この仕様、この納期では、将来お客様が損をすると感じた時には、あえてお客様に
不都合な情報を出します。お客様が損をすることは、将来当社が損をすることに
つながるからです。無理な仕様、無理な納期の背景にある情報を
教えていただければ、自分自身が納得して仕事ができるし、
社内に対してもできるだけお客様の意図を伝えることが、
社員の皆さんが納得して仕事をしていただくために、とても大事だと思います。
人間は、理由がわかれば納得して動きやすいものです。
ですから、お客様と接する社員の皆さんは、社内に仕事の「背景にある意図」を
正確に、早く伝えてください。
「背景にある意図」がわかれば、組織として仕事をしていく中で、お客様との間で、
また社員間でも、共感をもちながら仕事ができるようになるはずです。
ただ、「今日中にこの仕事をしなさい」と連絡するのと、
「大工さんが5人入っていて、明日までに全部作業を終わらせる必要があるので
今日中に材料を間に合わせてください」と連絡するのとでは
大きな差があると思いませんか?
私は、自分の意図するところをできるだけ公開して、社員の皆さんにできるだけ
納得して仕事をしてもらえる環境をつくりたいと思っています。
「背景にある意図」を正確に伝えることを心がけて、是非実行してください。
投稿者 president : 21:30 | コメント (2) | トラックバック
2007年03月22日
ポリ乳酸に対する素朴な疑問。食べ物をプラスチックに使ってしまっていいの?
最近、建材に使われ始めた素材の一つにポリ乳酸があります。
トウモロコシを原料にしていて、原料に石油を使わない、生分解性をもつプラスチックです。
(ポリ乳酸のことを、コーンファイバーと呼んでいる建材メーカーがありますが
コーンファイバーというと、食品添加物用に使われるトウモロコシの外皮を
原料とした食物繊維と誤解されますので、コーンファイバーと呼ぶのはやめたほうが
いいと思います)
ポリ乳酸は安全性が高いとされていて、弁当の容器や、生鮮食品の包装、農業用の
シートフィルムなどに使われています。
私は、このポリ乳酸を以前からずっと脅威に感じていました。
それは、シートラッピング用のプラスチックとしてポリ乳酸を使われたら
怖いなと思っていたからです。
しかし、トウモロコシに関する状況は大きく変化しました。
燃料用のエタノールをつくる原料として、トウモロコシが使われ始めたからです。
アメリカでは、エタノール工場の増設が相次いでいて、飼料用のトウモロコシが
エタノールの原料に転用されつつあります。
私は、食べ物を燃料に使うのは反対です。食べ物が欲しいという人と、
車に乗りたいから燃料が欲しいという人のどちらを優先するべきでしょうか?
燃料を優先すべきではないと思いますが。同様の理由で、ポリ乳酸の原料として
トウモロコシを使うことも、良いとは思えません。
石油を使わないプラスチックであることは評価しますが、食べ物を犠牲にして
プラスチックとして使うことには、大いに疑問を感じます。
そう遠くない将来、石油は手に入りにくくなります。そのための代替品として
ポリ乳酸を考える人も多いでしょうが、世界人口の増加→食物不足が予想されて
いるだけに、食物であるトウモロコシを原料にするポリ乳酸は、石油由来の
プラスチック同様、できるだけ使いたくないですね。
ポリ乳酸を、植物由来のプラスチックとして、CO2削減に貢献すると宣伝している
製品が多くありますが、その一方で、ポリ乳酸を使うことで、食物を
プラスチック製造のために減らしている現実も知ってください。
石油由来のプラスチックよりは良いと思いますが、ベストの選択ではありません。
ベストの選択は、食べ物に転用できないもので、かつ再生可能な資源を
使うことではないでしょうか。
投稿者 president : 07:43 | コメント (0) | トラックバック
2007年03月01日
2007年2月「熱意が人を動かす」
先日、東京都内で開かれた「森の町内会」間伐サポーター企業の集いに
出席してきました。「森の町内会」は、オフィスから出る事務用紙を古紙として
回収し、コピー用紙として再生する仕組みを作った「オフィス町内会」が、
日本の森林が間伐を進めることができない実態を見て、「間伐に寄与した紙」を
使うことにより、間伐を促進する仕組みをつくったものです。
当社は、昨年秋にジャパン・ホーム・ショーに出展したときに、
パンフレットに「間伐に寄与した紙」を採用し、間伐サポーター企業になっています。
集いに参加していて感じたのは、参加者の熱意のすごさです。特に、
オフィス町内会の半谷代表からは、ものすごく熱意を感じました。
間伐を受け入れている岩手県岩泉町の伊達町長も、
「熱意のある人に悪い人はいない」と言っていましたが、
関係者の利害が複雑に絡み合う中で、オフィスの古紙共同回収を
実現しただけでなく、今度は間伐促進の仕組みまで作ってしまった
のですから、その熱意たるや並大抵のものではありません。
もちろん、リーダーの熱意だけでなく、実際に仕事をするスタッフの
協力があるからこそ組織が機能するのですが、半谷代表を見ていると、
いかにリーダーの熱意が大事か、よくわかります。
振り返って当社の場合はどうだろうか?と私は考えました。
毎月、私が書く文章を見ていただければわかっていただけると思いますが、
自社の事業に対する熱意は、決して誰にも負けないと自負しています。
しかし、社内に対して自分の事業に対する熱意が伝わっているかと
言われると、必ずしもそうではない。こうして毎月文章を書くことに
意味がないとは思いませんが、文章を書いて配るだけでは、
社内隅々に私の意志を浸透させるには、まだまだ不十分です。
おそらく皆さんもそう感じていることでしょう。
今月から、私は幹部会の参加人数を減らしました。理由は、
参加者の多い会議は散漫になりやすいからです。会議の参加者が多いと、
どうしても「その他大勢」の気持ちになる参加者が増えてしまう。
それならば、幹部会の参加人数を減らして、その分、部門打ち合わせを
充実させたほうが、参加する社員の皆さんにとって実があると考えました。
私は、第一事業部だけでなく、各事業部、営業所の打ち合わせに顔を出して、
直接自分の言葉で社員の皆さんに、意志を訴えたいと思います。
手始めに昨日KLT本店の打ち合わせに顔を出しましたが、今週土曜日には
山林部の打ち合わせに顔を出す予定です。
今、自分のいる場所、部門をどうしたらよいのか。どの部門も、このままでよいとは
思っていないでしょう。どのように進めたらよいのか、日頃感じていることを各部門の
打ち合わせで是非話してください。
一番よくないのは、周囲に不満を言うことです。
不満を言うだけでは、何の解決にもなりません。私の目の前でも、
周囲に不満を言って同調してもらおうとする状況を時々見ますが、
会社の雰囲気を悪くするだけです。
問題があるなら、是非部門打ち合わせの場に出してください。皆で相談して
解決策を見出す、その過程こそが、会社をよくするために必要ですし、
とても大事なことです。
私は、毎月末に書く「社長の一言」のことを「空爆」と呼んでいます。
たとえがよいかどうかわかりませんが、戦争は「空爆」だけでは勝てません。
「地上戦」も必要です。部門打ち合わせで直接皆さんと話すことを「地上戦」と
呼んでよいかどうかわかりませんが、とにかく自分の意志を直接皆さんに聞いて
もらいたいと思っています。部門打ち合わせのときには、遠慮なく意見を言って
ください。部門打ち合わせで出た課題が、幹部会に上がって、
会社全体を動かしていく、そんな会社にしたいと思いますので、
よろしくお願いします。