そごうが倒産しても、お中元やお歳暮をそごうで買わなくなるだけで
自分の生活には関係ないと思っている社員も多いと思うが、
そごうの倒産は長崎屋とは比較にならないくらい大きな意味がある。
そごうは「税金を使って一企業を救うのはけしからん、そんなデパート
ではモノを買いたくない」という国民一人一人の気持ちが形になり、
売上が20%ダウンして、倒産に追い込まれた。
「税金を使って一企業を救うべきではない」という正論が
「借金が大きすぎてつぶせない」というこれまでの考え方を打ち破った。
そうすると、借金が大きすぎて返すことができず、「債権放棄」という
形で借金棒引きを銀行に求めることがもうできなくなる。
今、世間では大手ゼネコン熊谷組の倒産が近いと言われている。
熊谷組もそごうの債権放棄がうまくいけば、自分も債権放棄を要請しようと
していたという。だが、そごうが倒産した今、もう借金棒引きは許されない。
仮に熊谷組が倒産したとする。そうすると、熊谷組のほかにも借金が多すぎて
返せないゼネコンがたくさんある。問題ゼネコンが複数倒産する
「ゼネコンドミノ倒し」は近いのではないか。
そうすると、第一事業部のお客様が問題ゼネコンの倒産に引っかかって
売り先がなくなる可能性がある。かくして、そごう倒産はゼネコンの倒産を呼び、
木村木材の仕事量に影響を与える。
この夏はゼネコンから目が離せない。