踏み込んだ文章が書けなかったために、当たりさわりのない文面に
なってしまったことが多かった。今年は、「常務の一言」というよりも
「常務の心の内側」をできるだけ正直に、わかりやすく書く。
そのほうが、書く側もスッキリするし、読む側にもいいと思うから。
さて、今年は1回目から大げさなタイトルをつけてしまったが、
うちの会社の現状を考えてみて、私はとてもよくない状態だと
考えている。
一番の原因は、代替わりが進んでいないこと。
12月にも書いたように、退職者が多かったために若返りのシナリオが
狂ってしまった。また、業績がよくなかったこともあり、
山林部を除いて2年間新卒採用を凍結したツケもでている。
私は、以前より同業者の経験者が欲しいと思っていた。
実際、数人に来てもらって効果が出た部分もあるが、それだけでは
「当面事業が続けていける体制」はできない。今年の終りまでに
「よし、これなら事業が当面続けていける」という体制をつくって
おかないと、社員の皆さんも不安だろうし、私も安心できない。
現在いる社員の皆さんに対して思うことは、働く人と働かない人の
差が激しすぎるんじゃないか?
働く人のところへ仕事が寄ってしまって、働かない人はそのままと
いう現象がおきている。これでは、一生懸命働く人が浮かばれない。
解決策は、賃金に格差をつけるのが筋だろう。そのために、正確な
人事考課をしなければならない。管理職の皆さんは、今までよりも
より厳密に、正確な人事考課をしてください。
来期は新卒採用を復活させる。また、中途採用も行う。
どれだけ定着できるか、また、戦力になるか、それが会社の将来を
大きく左右する。
話は変わるが、以前から私が公言していた「北本工場の中央通路から
北側に全て屋根をかける」が来月、ついに現実化する。
誰が言ったか忘れたが、「屋根をつくると雪が降る」と
言われるくらい、今年は雪が降った。屋根のおかげで雪かきは随分
楽になったし、屋根がない以前の木村木材なら先週土曜日は半日で
操業打ちきりだっただろう。雨風の吹き込む作業環境がようやく
雨風を気にせず仕事ができる作業環境にようやく改善される。
一生懸命仕事をする人には、報いてあげたい。その気持ちが
屋根をつくることにつながった。
私は、屋根ができて作業環境がよくなることで、会社全体の
士気があがることを期待している。