全体では減収減益の決算となった見込みだが、
特筆すべきは第二事業部(KLT本店、埼北店、プレカット)
と第三事業部(山林部)が部門別決算で赤字転落の見込みとなった。
第一事業部の成績が前年比売上、利益とも若干増加したのに対し、
第二事業部は前年比約30%の売上減で赤字に転落した。
本店、埼北店、プレカット 全てが赤字の見込みだ。
山林部は相場の大幅下落が効いて、大幅増収ながら
損益は赤字になってしまった。
今期の業績はいかに赤字部門をつくらないかにかかっている。
山林部については杉、桧の相場がいかに戻るかが大きな要素だが、
現在の相場ではいくら伐採しても採算が合わないので
現場数を大幅に縮小する予定だ。
ごく最近、相場が戻るきざしが出てきた。相場の戻りに期待している。
問題は第二事業部だ。
前期と同じことをやっていたのでは、赤字から脱却できない。
赤字を出してもいいという状態になった組織は必ず滅びる。
だが、私は第二事業部が今期赤字を脱して黒字を出すことは
十分可能だと思う。
まず、ムダを徹底して洗い直してほしい。
一例として、数年間も動いていない不良在庫はないか。
また、同じ方向に一日2度行くような配送を組んでいないか。
ノーアポイントでお客様を訪問して、空振り訪問をしていないか。
日頃の仕事の中にムダがないか、まずチェックしてほしい。
チェックしたら、ムダを省く改善を早速実行すること。
効果は必ず出る。スペースが空いてきたり、
仕入れ単価が下がったりして効果が出てくると、
自分たちの仕事がだんだん楽しくなってくる。
次に、先月も書いたが「相乗効果」を出すことを考える。
本店、埼北店、そして第一事業部も含めて、仕入れを現金で
一本化すれば、必ず単価に効果が出る。
「利は元にあり」で、仕入れ単価に当社の信用力をもっと
反映させることができれば、他社に対して優位に立てる。
問屋さんやメーカーに聞いてみると、今は信用不安が多くて
売りたくても売れない材木屋さんが多いという。
当社に売るのに不安は全くないそうだ。
是非信用力を単価に生かして、仕入れ単価を下げることを実行すること。
最後に、最近の日刊木材新聞に連載が載っているが、赤字から
脱却するポイントは「工務店から頼りにされる販売店になる」
ことではないだろうか。細かいことはここでは書かないので
詳しくは日刊木材新聞の連載を見てほしい。社長が良く言う
「ソフトワーク」がいかに大事かがよくわかる。
プレカットも黒字転換が可能だ。
カギは、いかに半端な長さを出さないかだ。定尺以外の材料を使って
加工する物件が増えれば、必ず採算が上向く。
がんばれ、ランバーターミナル。必ず黒字転換を果たして
来年の5月末にはよかったねとこのコラムで書けるようになろう。