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HOME > 社長の一言(旧常務の一言) > 2003年9月 面倒くさがったら、負け
2003年9月 面倒くさがったら、負け

私は、最近自分に言い聞かせている言葉がある。

それは、「面倒くさがったら、負け」という言葉だ。

ここ数年間、パソコンや携帯電話の普及で、仕事のスピードが
急速に上がった。お客様の担当者や現場の大工さんから携帯電話で来る
注文が急速に増えたし、手書きの納品書や請求書がパソコンで出力できる
ようになり、かつてのように一日中納品書を書くことはなくなった。

しかし、仕事のスピードが上がったことで弊害も出てきた。たとえば、
第一事業部では、新しい建築基準法が今年7月から施行された関係もあり、
お客様に出す書類の種類と数が飛躍的に増えてきた。
同じ売上をあげるのに、必要な事務の量は間違いなく増えている。

その一方で、パソコンが導入され、書類がすばやくできるように
なってきた。事務量が増えた一方で仕事のスピードが上がったのだから
ちょうどいいじゃないかと言われるかもしれないが、そうではない。
スピードアップの効果でできたはずの余裕が、書類作成にとられてしまっている。

携帯電話やPHSの普及は、確かに仕事のスピードを上げた。
だが、気軽に注文ができるということは、急な注文の増加という
モラルの低下も招いた。もし携帯電話がなければ、電話で急な注文を
する人もいないだろう。佐川急便がなければ、急な小口の注文を
することもないだろう。仕事を間に合わせるという観点からは
以前よりはるかに便利になったが、その分段取りが悪くなって、
何でも急に済ませようとするお客様が増えた。

昔よりもスピードが上がったので、社員一人当たりの事務量は明らかに増えた。
また、機械の普及で、「待つ」ことができなくなってきている。
少し手間のかかる仕事が来ると、「面倒くさいなあ」と思う人は
昔よりも明らかに増えている。

だが、立ち止まって考えてみてほしい。パソコンや携帯電話を作った
人たちは、世の中を便利にしたいという気持ちで開発したはずだ。
世の中のモラルを低下させるために作ったのではない。
パソコンや携帯電話の導入でできた余裕を他のことに使ってほしいと
いうのが開発者の願いだろう。

スピードの要求される時代だからこそ、いかに「面倒くさいなあ」という
気持ちを起こさずに対応できるかが、これからの時代に必要なことでは
ないだろうか。スピードに流されず、生きていくこと。簡単ではないが、
価値のある生き方だと思うのだが。

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2005年05月02日

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