今月、長年の懸案だった北本事業本部の屋根と棚の工事が終わりました。
工事が終わり、すっかりきれいになった北本事業本部の構内を見ていると、
「やっとできた」「これでお客様に来ていただいても大丈夫」という思いとともに、
「ここまで来るのに時間がかかりすぎたな」という反省も感じずにはいられません。
私は、以前から作業環境をよくすることが、会社の雰囲気をよくするために必要だと
考えていました。劣悪な作業環境の下では、よい製品は作れないし、社員の皆さんが
会社に誇りをもてない。だから作業環境は改善しなければならないという思いで
運搬用の台車を入れたり、建物をつなぐ屋根を作ったり、シートハウスを作るなどの
作業環境改善をしてきました。事務所の中でもパソコンの使い方をはじめとして、
さまざまな環境改善をしてきました。今回の屋根と棚の工事もその一環です。
しかし、作業環境を改善するだけでは会社の雰囲気は良くならないということも
わかってきました。今回の屋根と棚の工事も、一時的には会社の雰囲気をよくする効果が
期待できますが、効果は長続きしません。環境がよくなっても、できた環境に慣れて
しまえば、各自の心情に訴える効果は消えてしまいます。
もう一つの反省は、「動きたくても動ききれない」状態が打破できなかったことです。
屋根と棚の件についても以前から必要性は感じていましたが、残念ながら自分が
対応しきれなかったために時間がかかってしまいました。現在も、ウェブサイトの
各事業部への分割について対応しきれていない自分の状態を考えると、
社長として恥ずかしい限りです。
では、今の状態を改善して、会社の雰囲気をよくするためには何が必要なのか?
私が今、この問いに対して考えているのは、「皆が力を出せる会社にしたい」ということです。
皆が力を出せる会社とは、各自が自分に求められている役割を理解して、納得した上で
会社の方針に従って行動できる会社ではないでしょうか。毎月、各部署の打ち合わせに
出席していて感じるのですが、社員の皆さんが会社に対して感じている想いを、実際の
仕事に生かしきれていないケースが少なくありません。これは私の反省でもありますが、
皆さんの会社に対する想いを聴く機会が少なかったことが原因としてあげられます。
もっと、皆さんの会社に対する想いを聴く機会を増やしていきます。今まで参加して
いなかった部署の打ち合わせにも参加しますので、会社に対する想いを是非教えてください。
もう一つ大事なことは、社員同士が力を合わせようという企業風土をつくることです。
皆さんの職場では信頼関係ができているでしょうか?経営に対する信頼はありますか?
上司に対する信頼はありますか?同僚・部下に対する信頼はありますか?
信頼関係のないところに、力をあわせようという企業風土はできません。
これからの時代は、予想外のことが多く発生する時代です。予想外のことが起きたときに
物事に協力して取り組むことができるか。それは、普段から社員同士の信頼関係があるか
どうかにかかっていると言っても過言ではないと思います。
私は、社員から信頼されるに足る行動をとっているかどうか、いつも自身に問います。
自分自身を信頼できないものは、周囲からも信頼されないと思うからです。
信頼関係をつくるためには、まず、相手の人となりを知ることです。
来月行われる社員旅行は、普段接しない人たちと接する良い機会です。
是非、違う部門の社員と交流してください。
社員の皆さんが交流して、信頼関係の下地を作り、会社に一体感が出て、
社員の皆さんが力を出せる会社になることを心から期待しています。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2007年05月31日
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