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HOME > 社長の一言(旧常務の一言) > 2007年6月「本物の良さをいかに伝えるか。」
2007年6月「本物の良さをいかに伝えるか。」

今月、以前から一度行ってみたかった北海道・旭山動物園に社員旅行で行ってきました。
閉園寸前から日本有数の動物園にまで成長した理由はなぜなのか、実際に見てきて、
「見せ方次第でこんなに面白くなるものなのか」と思わずにはいられませんでした。

まず、水の中を飛ぶペンギン、アザラシの立ち泳ぎ、オランウータンの空中散歩などなど
感動を呼ぶ動物の動きがたくさんありました。特に、白鳥が羽をひろげて飛ぶ姿を見て
驚いたのは私だけではないと思います。新鮮な驚きがたくさんありました。
動物たちがえさを食べる時間「もぐもぐタイム」では、飼育展示係が動物にえさを食べさせながら、動物の説明をしてくれます。えさを食べる動物の動きも面白いですが、
飼育展示係に説明してもらうと、動きの意味もわかりますし、より理解が深まります。
一つの物語を聞いているような気分になることすらありました。
建物にもたくさんの工夫がありました。どうやったら動物の動きを近くで見ることができるかを考えて建てられた建物や、斜面を利用した建物がたくさんありました。
その中で私が注目したのは、園内にたくさんある手書きの看板です。飼育展示係の皆さんが
書いているそうですが、お客さんに動物たちの「スゴイ!」をさらに感じてもらいたいという意志が手書きの看板からひしひしと伝わってきます。よくある活字の看板ではなく、手書きで書いてあるところがいいですね。「気が入っているな」と思う看板が多くありました。

旭山動物園を見て、「どうやったら動物の本当の面白さをお客さんに伝えることができるだろうか」という意思をとても強く感じました。動物の本当の面白さを伝えようとしたからこそ、
その意思がお客さんの共感を呼び、今日の繁栄につながったのでしょう。実に立派ですし、
見習うべきところが多くありました。見学して本当によかったと思っています。
私は、旭山動物園を見ながら、当社の将来像を思い浮かべていました。
木材も動物と同じで、ただ見ているだけでは本当の良さは伝わりません。
しかし、旭山動物園を見ていて、本物には感動を呼ぶ素質があり、見せ方しだいで大きな
感動を呼ぶことができることを知りました。「やればできる」という気持ちになります。
旭山動物園の真似をするわけではありませんが、考え方はとても参考になりました。

旭山動物園は、閉園寸前に追い込まれた(絶滅に向かって進んでいた)ときに、
どうするのかを職員たちに投げかけて、危機感を共有しました。理念に沿って
実践することが、地球を救い、人類をも救えるのだという使命感があったからこそ
立ち直ることができたそうです。

では、当社の場合はどうでしょうか?
私は、持続不可能な資源であるプラスチックや金属の代わりに持続可能な資源である木材を使うことが、地球を救い、人類をも救うという使命感をもっています。
「どうやったら木材の本当の良さをもっと多くの人に知ってもらえるだろうか」
この意思をもっともっと強くもつこと、そして、少しずつ実践してみること。
それが現在の当社、そして私に課された課題です。
社員及び関係者の皆さんには、ぜひこの使命感を共有して欲しいと心から思います。

旭山動物園を見学した皆さん、ただ「面白かった」というだけでなく、動物園で得た感動をどうやったら自社に生かせるかをぜひ考えてみてください。そして、自分の職場で少しでも実践してみてください。少しずつでも地道に続けていけば、旭山動物園ほどではなくても、きっと結果はついてくると信じています。
来年の今頃、「社員旅行を旭山動物園にしてよかったな」と思えるようにしましょう。

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2007年06月29日

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