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HOME > 社長の一言(旧常務の一言) > 2007年10月「「甘え」との戦いは一生続く。」
2007年10月「「甘え」との戦いは一生続く。」

今年に入って、「ミートホープ」「赤福」「比内鶏」など、
商品に書かれた表示と、実際の商品が食い違う事件が相次ぎました。
「御福」「ニチアス」など、記憶に新しい事件も含めて、
今年は「偽装」発覚の年になってしまいました。
どの事件についても共通するのは、企業のトップが偽装を知りながら
隠していたことと、内部告発がもとで偽装が明るみに出たことです。
偽装が明るみに出た企業は嘘をついて儲けたのですから、
社会的な制裁を受けるのは当たり前のことですが、
偽装で得た利益など吹っ飛び、企業存亡の危機に立たされている
状態を見ると、事業で嘘はついてはならないとつくづくと感じます。

私は、相次ぐ「偽装」事件のもとになっているのは、
商品を買っていただくお客様に対する「甘え」ではないかと思います。
「これくらいならお客様にわからないだろう」
「これくらいならお客様に健康被害は出ないだろう」という感情が、
偽装を始めたきっかけではないでしょうか。

長年事業をやっていると、知らず知らずのうちに
お客様に対する甘えが出てきます。
私たちの扱う木材でも同じことです。
長年お取引をいただいているお客様に対して、
「このくらいの商品を出しても買ってくれるだろう」という
甘えが出ていませんか?
その甘えは偽装事件の根本にある感情と同じです。
お客様に満足していただける商品、偽りのない本物の商品を
提供することが当社の使命ですが、お客様に甘えることなく、
自らの姿勢を厳しく律していかなければ、お客様に
見放されてしまうのは偽装事件と同じです。
社員の皆さんには、偽装事件を他山の石として、
お客様に対する「甘え」の姿勢を見直すきっかけにしてほしい。
そう願ってやみません。

「甘え」が出るのは、日常の作業についても同じです。
「これくらいなら大丈夫だろう」「慣れた作業だから大丈夫だろう」
という気持ちに、危険が潜んでいます。
今月中旬、3名の社員にリスクアセスメント(危険評価)の研修へ
行ってもらいました。リスクアセスメントは、事故を予防するために、
作業に関連する危険を事前に評価して、どうやったら事故なく
作業を進められるかを考える仕組みです。
私は、リスクアセスメントは日常の作業に対する「甘え」を洗い出す
良い仕組みだと考えています。
全部の部署でリスクアセスメントを実施しますので、
社員の皆さんの中にある「甘え」と取り組むためにも、
ぜひ協力してください。研修に行った3人がリーダーとなって
作業を進めますので、よろしくお願いします。

偽装事件を見ていて思うのですが、人間である以上、
失敗は必ずあります。失敗した原因を追求することも大事ですが、
失敗した後の対応をいかに早くするか、いかに徹底的にやるかを
お客様は間違いなく見ています。信用を失うのは一瞬ですが、
信用を築くまでには長い年月がかかります。
失敗した後の対応がよければ、かえってお客様と親密に
なることだってあります。失敗したことでめげるのではなく、
いいチャンスだと思ってクレームに正面から取り組む姿勢こそが、
いま必要な姿勢ではないでしょうか。

自分の中にある「甘え」との戦いは一生続きます。
人間である以上、「甘え」があるのは当たり前ですが、
「甘え」に負けていては納得できる人生を過ごすことはできません。

私自身にも、お客様に対する甘え、社員の皆さんに対する甘えがあります。
「甘え」に負けない気持ちをもって、
お客様や社員の皆さんに心底喜んでもらえる会社にすること。
それが私に与えられた使命です。
長い間には「本物」は必ず評価してもらえる。
そう信じて毎日の仕事に取り組んでいますが、「甘え」が見えるようなら
遠慮なく言ってください。
正面から対応することが、自分を進歩させること、
ついては会社をよくすることだと信じていますので。

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2007年10月31日

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