今月、造作材部門は大型物件が入ったこともあり、おかげさまでまずまずの
仕事量をこなすことができました。しかし、プレカット部門は仕事量が薄く、
残念ながら低操業度にあえぎました。
今年は建築基準法改正の影響もあり、集合住宅向けについては一時的に
かなり仕事量が減る見込みです。
私の予想では、半年以上閑散期が続くと思います。
以前から言ってきましたが、閑散期に何をするかが大事です。
普段できなかったことができる、大きなチャンスだととらえるのがよいと思います。
といいますのは、閑散期が終わった後、団塊ジュニア世代がマイホームを取得する
35歳~40歳になってきますので、需要が大幅に増える見込みだからです。
各事業部で、今回の閑散期に次のステップへの準備をすすめていきます。
年の初めに感じたのですが、これからの時代は今までよりも難しい問題が
たくさん出てくるのではないでしょうか。石油・金属などの天然資源が
満足に使える時代はそう長くないでしょうし、
地球温暖化は待ったなしの状態になってきています。
ハウスメーカーやプレカットに限らず、業界大手の寡占状態はさらに進むでしょう。
簡単には解決できない問題がたくさん出てくる時代になることは間違いなさそうです。
そんな難しい時代の中で生き残るために、必要なキーワードは「連携」だと思います。
一人では解決できないことも、何人かが結束することによって問題が解決できるように
一社で解決できないことも、何社かが連携することによって解決できるようにする。
部門間でも同じことです。自分の所属する事業部だけでは解決できないことも、
他の事業部の力を使うことによって解決できることも少なくないでしょう。
「単独」ではなく、「連携」で難局に立ち向かう。
これがこれからの時代に必要な姿勢です。
では、「連携」の時代に生き残っていくには何が必要でしょうか?
まずは、周りの状況を把握することです。自分が仕事をしている周囲で
何が起こっているのか、どんなことを考えていて、次にやりたい仕事は何か、
どんなことに困っているのか、社内・社外を問わず、周囲の状況を把握して、
次の行動に生かすことが大事です。
次に、自社の長所を改めて見直すことです。当社は、他の会社にない
個性を持った部門がたくさんあります。その長所をお客様の役に立てるには
どうしたらよいか、また長所をさらに伸ばすためには何が必要か、
見直すことが次のステップにつながります。
そして、仕事に関する情報を徹底的に出すことです。
よく、ギブアンドテイクといいますが、こと情報に関しては
ギブアンドギブアンドギブぐらいの精神が望ましいですね。
見返りは求めず、情報を出し続ける姿勢があれば、自然と情報は集まってきます。
社内にいるだけでなく、社外の人とふれあい、情報交換をすることは次の展開を
考える上で大いに役に立ちます。企業秘密に関することでなければ、
外部に対して情報を発信することはよいことです。
新たな展開を呼ぶきっかけになるかもしれません。
仕事面だけでなく、個人の生活においても「連携」が必要になってくるでしょう。
ものがあふれていてお金さえだせば何でも買えるという時代はそう長く続きません。
天然資源(特に化石燃料)が満足に手に入らなくなる時代は
意外に近いと思っています。
そうなると、社会全体が締まってきて、以前の日本のように
「助け合い」の精神をもった社会に変わってくるのではないでしょうか。
木材は、再生できる持続可能な資源です。再生できない資源に対して
優位性を持つ日は近いと思っています。それだけに、当社が連携を
求められることも少なからずあるでしょう。当社にとっても、
連携する相手にとっても利点があるように、今から各部門、
社員・関係者の皆さん一人一人が、周囲の状況を把握することにつとめて、
自社の長所を見直し、情報を発信していくこと。
これがこれからの時代に求められる姿勢です。
私はその先頭に立って、情報を発信しつづけていきたいと思います。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2008年01月31日
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://shizensozai.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/137
コメント
コメントしてください
|