これだけ仕事量が少ない今、どんな気持ちで仕事に取り組んだらいいだろうか?
何をすれば状況がよくなるのだろうか? 今の状況を見て、会社の先行きに不安を
感じている社員・関係者の皆さんもいると思います。
そんな皆さんに私が提案するのは、「今、この瞬間を全力で生きる」ことです。
仕事に関するありのままの状況を受け入れた上で、目の前に与えられた仕事に、
「自分の能力を全部出す」という気持ちで取り組む。
今、この瞬間に、自分の持てる力を全部出す。この姿勢があれば、大不況の中でも
充実した毎日を送ることができます。
小さい子供が毎日元気いっぱいなのは、今、この瞬間を過去も未来も考えずに
生きているからです。子供の元気いっぱいな姿を見れば微笑ましいですよね。
その一方、昔から当社内にある感情の一つに、「人を腐す」ことがあげられます。
「そんなに一生懸命やったって何も変わらないよ。適当にやっていればいいよ。」
「そんなに一生懸命やったって誰も評価してくれないよ」
「こんな会社にいてもしょうがないでしょ」
そう言って、せっかくがんばっていた人を腐らせたケースを、私は入社当初から
多数見てきました。この感情はかなり悪質です。なぜならば、言った人は
言った相手が腐るのを見て内心よろこんでいるからです。会社全体としても
大きな損失ですし、「人を腐す」感情とは断固として戦わなければなりません。
「人を腐す」感情を受け入れてしまうのは、「楽をしたい」という人間の弱さから
くるものです。「楽をしたい」誘惑に負けないためには、自分の中に
「もう一人の自分=自分のあるべき姿」を見つけることです。
時々、もう一人の自分と対話することができれば、
「楽をしたい」誘惑に負けることなく、「今、この瞬間を生きる」姿勢を
続けていけるのではないでしょうか。
今回変えようと思っている評価制度では、個人としての業績だけではなく、
チームとしての業績を評価する予定です。「その人がいなければできない」仕事を
作るのではなく、「その人がいなくてもできる」仕事にしていくことを評価することが
会社としての永続性を保つ方向に向かいますし、周囲を伸ばそうという動きに
つながるのではないかと期待しています。もちろん、「人を腐す」感情に対する
対抗策でもあります。
私自身も、今、この瞬間を全力で生きたい と思っています。
何とかして今の状況を打開するために、今まで使わなかったつながりも全部使って、
少しでも社業にプラスになる方向ができればと毎日考えて行動しています。
まずは与えられた状況を全て受け入れること。その上で、自分がもっている能力を
今の状況に対して全部使うという気持ちで毎日の仕事に取り組みます。
その結果として、道が開けてくるものと信じています。
当社の考え方は、「再生可能な資源・木材を扱って、同じ材料の中から
最大の経済効果を出す」です。毎日の仕事でこの考え方を徹底することが、
資源の無駄を省き、持続可能な環境づくりに貢献することにつながります。
「今、この瞬間を全力で生きる。」
この考え方を実行していただき、よりよい毎日を送ってほしいと心から願います。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2009年03月31日
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