5月2日の「第61期スタートミーティング」で、私は最後に
A あたりまえのことを
B バカになって
C ちゃんとやる と話しました。
誰もが知っている「あたりまえのこと」でも、
真剣に「バカになって」「ちゃんとやる」。
そうすると、普通なら気づかないことに気づくことができ、
他の人には見えないことも見えてくるようになります。
結果として、気持ちが前向きになり、社員・関係者の
皆さんの人生が良い方向に進んでいきます。
会社の売り上げは、お客様からいただいている支持の合計です。売り上げが減ると
いうことは、お客様からの支持が減ったことを意味しています。全体の需要が減って
いる供給過剰時代には、ただ以前と同じことをやっているだけでは、
お客様に振り向いてもらえなくなってしまいます。前期の業績結果がまさにそうでした。
では、どうやったらお客様に同業他社の中から当社を選んでいただくことができるか。
私は、一番のポイントはお客様に対するサービス面だと考えています。
正直、Q(クオリティ=品質)、C(コスト=価格)、D(デリバリー=納期)で
差をつけることは簡単ではありません。価格で勝負することは誰でもできますが
それだけでは商売そのものが長続きしません。当社のQ、C、Dが他社に比べて
劣っているとは思いませんが、それだけでは決定的な差にはならないのが現状です。
しかし、サービス面で差をつけることは可能です。サービス面とは、言い換えれば
「きめ細やかさ」です。自分が買う立場になった時、購入先の対応に「きめ細やかさ」
を感じることができると嬉しいですし、「また買おう」という気持ちになりませんか?
サービス面においては、ほんの僅かな差の積み重ねが結果として大きな差になります。
コピー用紙1枚はごくごく薄いものですが、500枚の束になれば、厚くなりますよね。
この、「僅かな差」をつくるのが「きめ細やかさ」。そして、その原点になるのが
「あたりまえのことをバカになってちゃんとやる」気持ちです。
普段から雑事であってもバカにせず、「バカになってちゃんとやる」姿勢があれば、
自然と気づきが深くなります。「自分がお客様の立場なら、どう対応してほしいか」
「自分がお客様の立場なら、どういう製品を作ってもらいたいか」その気づきを、
小さな行動として起こしていけば、その積み重ねが、「きめ細やかさ」をつくり、
お客様に支持される会社を作っていきます。
お客様に支持される会社の売り上げは増えます。会社の売り上げが増えて
業績が上がれば、社員・関係者の皆さんにも十分な給与・賞与を払うことができます。
お客様に支持される会社をつくることが、結果として社員・関係者の皆さんを幸せにします。
今回、提案制度を作って、提案箱を置いたのも、「気づき」が大事だと感じたからです。
すでに「気づき」を提案という形で「小さな行動」を起こした人が数人出てきました。
今年からはじめる評価制度においても、「どうやったら会社がよくなるだろうか」と
いう「気づき」、その結果である「小さな行動」を重視していきます。会社の業績は
皆さん一人ひとりの心理しだいで変わります。
「あたりまえのことをバカになってちゃんとやる」。
ぜひ実践してみてください。きっといいことがありますよ。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2009年05月29日
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