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HOME > 社長の一言(旧常務の一言) > 2009年8月「社長は交代するわけにはいきません。」
2009年8月「社長は交代するわけにはいきません。」

昨日行われた総選挙の結果、自民党政権から民主党を主体とした政権への交代が
実現します。国民が期待するほど変わらなかった自民党は、愛想をつかされたのだと
思いますが、民主党がいいからというよりも、「今のままの政治ではいけない、一度
変えてみなければ」という心理のほうが強いように感じます。

私は当社の状況と重ね合わせながら、選挙の報道を見ていました。
政治と違って、会社の経営陣は選挙で選ばれたものではありません。
しかし、変わらなければ愛想をつかされるのは、選挙における自民党と同じことです。
当社の場合、何も変わらなかったとは思いませんが、社員・関係者の皆さんが
満足できるだけの変化はまだできていません。

なぜ変えられないのか?その原因の一つは、私自身の性格にあると考えます。
経営者として、社員の皆さんが働きやすい環境を作りたいと思う気持ちはあるのですが、
働きにくくしている要素を取り除くという点に関しては、踏み込んでいないことを
否定できません。物理的な環境については以前よりも向上した部分が少なからず
ありますが、心理的な環境については残念ながらむしろ退化してしまったと思える
部分すらあります。

私はこれまで力で抑え込むことをよしとしないところがありました。
工場で働いていたころ、「この会社は上の人が威張る会社だ」とある社員さん
(すでに退職しています)から聞いたことが記憶に残っていて、
「本当に仕事のできる人は威張らないものだ。自分は率先垂範して行動し、
威張らずに人が動く会社にしよう」と心に決めて、これまでやってきました。

自分でやって見せることで納得して動いてくれる人ばかりならよいのですが
残念ながら世の中はそうではありません。人間の本質は「もっと楽をしたい」
「人を馬鹿にしたい」「人を出し抜きたい」といった感情ですから、
本能のままに動こうとすれば、会社の利益とは相反する動きになります。

それを放置していては、会社の雰囲気はよくなりません。放置するということは
上司が認めていることだと誤解されるからです。現在の状況にもかかわらず、
会社はどうしていったらいいのだろうという動きが盛り上がってこないのは
会社の利益に相反する動きが放置されていることが、原因の一つでしょう。

政権と違って、会社の経営は交代するわけにはいきません。しかし、自民党と
違うのは、自分には悪い情報を聞く耳をもつ姿勢があることと、
「自分は悪くない」とは思っていないことです。

「自分は悪くない」と考える人には、悪い情報は入ってこなくなります。
なぜなら、言っても無駄だと思われるからです。「聞く耳を持つ」ことは
上司として一番必要な姿勢なのではないでしょうか。

こんな業績ですが、「この状況をどうにかしてなんとかしなければ」という
私の感情は変わっていません。社員・関係者の皆さんの生活を守るためにも、
私自身の家族の生活を守るためにも、踏み込めなかった領域にあえて踏み込むことが
今、必要なのだなと感じているところです。

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2009年08月31日

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