今月、社員の皆さんが参加して「社員の基本心得」の検討会議が数回開かれ、
原案がまとまりました。私も原案を見せてもらいましたが、簡潔にまとまっていて、
とても共感できるものです。ここまで内容を煮詰めてきた、議長をはじめと
した検討会議のメンバーの皆さん、ほんとうにごくろうさまでした。
「社員の基本心得」については、できた原案の質だけでなく、できてきた過程
(プロセス)も大事です。幹部会で原案を決めるのではなく、
一般の社員の皆さんの中から選ばれたメンバーが、
数回の検討会議の中で議論を重ねてきました。
会社側が上から目線で決めたものではなく、
社員の皆さんが、「どんな心得にしたらいいのか」という議論をした中から
出てきた原案だということに、大きな意味があります。
というのは、私は「自分で、会社全体のことを考えて行動する社員の割合を
どれだけ増やせるか」が今後の会社の行く末を決めると感じているからです。
社員の皆さんと個人面接をしていると、この会社の将来に対して不安をもっていて、
会社の業績を良くするために何か少しでも役に立ちたいと思っている、その考え方が
痛いほどよくわかります。何とかしたい。でもどうやったらいいのかわからない。
あるいは、やりたいことはあるけれど障害がある。そういう声をよく聞きます。
当社には100年を超える長い歴史があります。過去の蓄積もあります。しかし、
その蓄積は考え方次第でプラスにもマイナスにも働きます。
歴史、蓄積がある会社では、「今まで通りやっていればとりあえず困ることはない」
という気持ちになりがちだそうです。当社にもあてはまると感じます。
しかし、皆さんが肌で感じている通り、ただ今まで通りの仕事をやっていたのでは
会社はなくなってしまいます。先月も書いたとおり、会社の「駆動力」を作るべく、
私自身も動き始めましたが、すぐに効果がでるとは限りません。
では、どうやったら会社は良くなるのか?それは、自分で考えて、考え抜いて
行動する社員が増えれば、間違いなく良くなります。なぜなら、考え抜くことは、
視野を広げることにつながるからです。
自分の仕事を考え抜いて行動することができるようになると、
自分の目の前の仕事にしか興味がなかった人が、
周囲の仲間に関心を持つようになります。そうすると、
困ったときに応援し合おうという協力が自然とできるようになるでしょう。
今回、「社員の基本心得」ができてきた過程は、メンバーの皆さんが「考え抜いてきた」
過程です。周囲と協力したから、この原案ができてきたのでしょう。検討会議
メンバーの皆さんに良い経験を積んでもらえてよかったなと感じています。
「社員の基本心得」は4月の幹部会を経て、
5月8日のスタートミーティングで正式に発効する予定です。
発効後は、ガイドラインとしてぜひ有効に活用してください。
社内で、「社員の基本心得」にはずれているという行動があったときに、
「心得に書いてあるでしょう」と周囲が言える、言われた側も「そうですね」と
納得して従うことができる、そんな会社にしましょう。
「社員の基本心得」を紙の上だけでなく、実践できるよう、
各部門での周知徹底をよろしくお願いします。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2010年04月01日
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