今月28日に長野県駒ヶ根市の天竜精機さんを会社見学しました。
天竜精機さんは、社長の芦部喜一さんの方針で、会社見学の際に各部署を
それぞれの部門の社員さんが当番制で見学者に説明します。つまり、
「自分の言葉で、自部門の説明をする」のです。工場だけでなく、事務所でも
各部署の社員さんが部署の説明をします。お客様が来社する前日には、
必ず部門長相手に説明のリハーサルをするそうです。芦部さんは、「自分の言葉で、
自分が日常行っている仕事の説明をすることが、最高の社員教育になる」と
話してくれました。実際に社員さんの説明を聞いていて、「自分の会社」だという
意識をはっきりと感じます。天竜精機さんの会社説明を体験して、いいと思って
実際に取り入れたのはISOWAさんだけだそうですが、ぜひ取り入れてみたいですね。
芦部さんは、「会社は社員を成長させるためにある」と言います。社員の成長が
会社の成長につながり、お客様や地域社会に貢献できるという考え方です。
社員が成長するためには、どうしたらよいか。
今回見学していて一番考えさせられたのは、芦部さんのこの言葉です。
「社内でものを言うときに、ご近所付き合いではいけない。
自分のこどもに言うくらい、厳しいことを言うべき。そうすれば成長が速い」
当社に一番欠けているのはこの視点ではないでしょうか。
本当に社員に成長してもらいたいと思うなら、
取るべき態度は自然と決まってくるようです。
当社の社内でものを言うときに、どうしてもご近所付き合いのように
あたりさわりのないものの言い方になっている状況は少なからずあるでしょう。
なによりも私自身が争いを好みませんので、社内でものを話すときに
当たりさわりのない言い方になりがちです。
相手に突っ込まれたくないから、深く追求しない。
そんな態度を社内で見ることはよくあります。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか?当たり障りのない対応をしていることが、
会社の内部が盛り上がらない現状を造っているのではないでしょうか?
私自身、以前よりははっきりものを言うようになったと思いますが、
まだ状況を変えるほど、はっきりとものは言えていません。
今回、天竜精機さんを見て思ったのですが、
状況を良い方向に変えられるまで言い続けることが私の使命でしょう。
何かやりたいと思っても、徹底しない。それは、成長させるためには厳しいことを
言うことも必要だという覚悟が足りないから。
もし、覚悟ができて、それが社員の皆さんから見えるようになれば何か変わるかもしれない。
そんな期待を持っています。
社員が成長できる会社にする。そのためには、「それでは馬鹿みたいじゃないか」
と思えることが社内にあれば、厳しいことを言い、変えられるものは変える方向に
向けることが必要です。もちろん、社内においては一番私の力が大きいですが
部門長・上司の力も必要です。
本当に成長してよかったと思える会社にしようではありませんか。
それが、目指すべき方向だと思いませんか?
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2010年06月30日
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