今月24日に開催された、「いい会社づくりワークショップ拡大版」の最後、
参加した社員の皆さんに 私が思う「いい会社」、もう少しよくしたいところ、
改善したいところというテーマで、一人ずつポストイットに書いた内容を貼って
発表してもらいました。
集まったポストイットの中には、「部門間の壁をなくしたい」「人間関係のよい会社」
「上司との関係がよい会社」といった「社内の見えない壁」を感じさせるものが
少なからずあります。この「見えない壁」が、社員の皆さんが当社を「いい会社だ」
と心の底から言えない理由の一つではないでしょうか。
では、「見えない壁」の正体は何か? スコラ・コンサルトさんがよく使う
氷山モデルを使うとわかりやすいです。
ふだん表に出ている、方針・しくみ・戦略・年度計画・制度などは氷山の上の部分
です。しかし、氷山には水面下に大きなかたまりがあります。その一番底にあるのは
人と人との関係=会社の風土です。会社の生い立ちや歴史的経験を背景に、長い時間
をかけてつくられてきた風土が、社内の考え方・行動のもとです。
会社の風土は、社員の価値観、判断基準、仕事のやりかた、制度の運用などに影響
を与えている暗黙のルールです。各自が自覚していない部分だけに、「指示・命令で
変わる」可能性が小さい。この風土こそが、「見えない壁」の正体です。
では、「見えない壁」=風土をどうやって変えていったらいいのか?
その第一歩になるのが「お互いを知り合う」ことです。「この人はどんな人なのか」。
ワークショップでも1対1の会話からはじめましたが、「気楽にまじめな話をする」場
で、この人に言っても大丈夫か、協力してくれるかをまず確認することです。
(協力しない場合は、何か原因があります。その原因を分析して、対応することも
大事です。相手に対して無関心のままでは何も変わりません。)
協力が確認できれば、お互いに話していく中で気づくことが出てきます。問題意識が
鮮明になって、仲間を意識するようになれば、「会社をよくしよう」という思いが
強まってくるはずです。
今回開催した「いい会社づくりワークショップ拡大版」は、風土を変えようという
第一歩です。おそらく社員の皆さんもふだん聞いたことのない意見を
たくさん聞いたと思います。まだ話し足りないという人も少なくないでしょう。
もしそう思うなら、自分の周囲にいる人に「気楽でまじめな話」を
ぜひ話しかけてみてください。それが、風土を「いい会社」の方向へ変える
第一歩になりますから。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2010年09月30日
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