結論から書くと、やりたいことは人とのつながりの中に見つけていくしかありません。
自分一人で考えているだけでは、いい答えはまず見つからないことが多いです。
人とつながらなくても生きていけるというのは大いなる誤解です。
資源を湯水のように使う今の生活は長く続かないでしょうし、
そうなると人とのつながり、助け合いがなければ生きられないということを
改めて肌で感じるようになるでしょう。
人とつながりたいと思うなら、まずは自分から自分の中にあるものを出して表現することです。
今、自分の中で沸き起こってくる感情や想い、アイディアや考えを何とか形にして、
何とか目の前にいる一人の人に通じさせようと思うこと。思ってとにかくやってみること。
やり続けること。そこから、自分の表現は始まります。
自分の中にあるものを出して表現することから相手の反応が生まれて、発展していきます。
これからの時代、今までの仕事と違う仕事、言い換えれば
三遊間のゴロはたくさん飛んできます。
今までのやり方で仕事をやっていれば「こなせる」時代ではありません。
実は、「楽しく生きる」と「人生を楽しむ」は似たようでいて、全く違います。
「楽しく生きる」というのは、仕事以外に、人生の楽しみを別に求めるという考え方です。
それに対して、「人生を楽しむ」は、与えられた状況の中でまず全力を出して、
その中で楽しみを見つけていくという考え方です。
最初は今やっている仕事が自分のやりたいことかどうかはわからなかった。
でも、目前の仕事に全力であたっていたら、いつのまにか実力がついていた。
その結果、自分のやりたいことが仕事の中で見つけていくことができた。
それが今までの時代ではよくあったことですし、これからの時代にもあるでしょう。
目の前の仕事に全力をあげる自分を考えたときに、
「こうしている自分が好きだ」と思える。だから自分を好きになる。
自分で自分を好きになる行動ができれば、自分に自信がつく。
その結果、自分だけでなく周囲の仲間も、会社もよい方向に向かいます。
そのときに障害になるのが、「労働は等価交換だ」という考え方です。
労働は等価交換ではありません。損得で労働を考えると、必ず行き詰ります。
不快感を出すことで、自分の言うことを聞いてもらおうとする。言い換えれば、
不快感を貨幣として使おうとする。この考え方をすると、自分で自分を嫌いになる
方向に向いてしまいます。自分で自分を嫌いになれば、自信がなくなっていく。
これではいい人生が送れるはずがありません。
人生の最大の喜びは、「自分にできなかったことができるようになる」ことです。
目の前の仕事をただこなすのではなく、自分で考えて、できなかったことができる
ようになる。「ああ、やってよかったな」と思える。それこそが仕事の醍醐味です。
社長の仕事には、社員の皆さんに仕事の醍醐味を味わってもらえるように
することもあります。それには、自分の範囲をきめて仕事をしようとする考え方は
障害になってしまいます。
自分の範囲をきめてこれ以上やりませんという考え方は確かに楽です。
しかし、それでは三遊間のゴロはどんどん抜けていってしまいます。
自分の範囲から少しずれたゴロがきたとき、言い換えればクロスオーバーが
求められたとき、どう反応するのか。
それを取り込んでいこうといえる会社にしたいと思いませんか?
それには、社員の皆さん一人ひとりが、「それは自分の仕事じゃない」といわずに
目の前に来た仕事を進んで取り込んでいくことです。場の雰囲気によって行動は
かなり左右されます。しかし、場の雰囲気をつくっているのは私を含めて
社員の皆さん一人ひとり、みなさん自身なのです。
現代は情報技術が発達しているので、自分から進んでやっていく人と、
自分の範囲でやっていこうとする人の差はものすごく開いていってしまいます。
私がやるべきことは、社員の皆さんに達成感を持ってもらえる会社にすることです。
それが私のやりたいことでもあります。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2010年10月30日
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