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HOME > 社長の一言(旧常務の一言) > 2011年2月「根底にあるのは、『自然とのつながり』」。
2011年2月「根底にあるのは、『自然とのつながり』」。

私が社内・社外を問わず、人と接していて、
「この自己中心的な発想はどこから来るのだろうか?!」と感じることがあります。
周囲のことを思いやることなく、自分の都合だけを主張してくる人と接していると、
「なぜ他者に対する思いやりがないのだろうか?」と感じること、ありませんか?

 結論から書くと、自己中心的な発想をする背景の一つに、
「自分は、どこかで自然とつながっている」という感覚が欠けていることがあげられます。
自然とつながっているという感覚があれば、他者とつながらなければ
自分が生きていけないと気づき、他者を思いやる気持ちが出てきて、
自己中心的な発想が薄れてきます。

都市部に住んでいると、自然とつながっている感覚が薄い、いや、ほとんど感じない
人のほうが多いのではないでしょうか。コンビニやインターネットの便利さがあれば、
自然とつながらなくても不自由なく生きていけると思っている人も見かけます。
しかし、自然とつながらなくても生きていけるというのは錯覚です。たとえば、水道
ひとつとってみても、蛇口から水が出るまでには、自然の力が不可欠です。排水口から
捨てられた水は、浄水場を通った上で、自然に還されます。
ですから、自然とつながらない人は実際にはいません。
人間は、自然に生かされていると考えていいでしょう。

林材ライターの赤堀楠雄さんは、自然と人との関係について、下記のように書いています。
「人が生きる術とは、自然をはじめとする身の回りの事象との横の関連性と
代々受け継がれていくという縦の関係性の双方において、健全性が維持される
ことによって機能するのだといってよい。」

「自然の中、あるいは自然に近しいところに身を置いていると、自己都合のみの
一方的な行為など到底成立しない。無理を通そうとすると、身の危険さえ到来しかねない。」

「ところが、昨今の特に都市部での暮らしは、縦横の関係性を何ら意識しなくても
生きていくことができるという錯覚を多くの人に抱かせるようになってしまっている。
その結果、他者との間で健全な関係を結ぶことができない人が増えているのではないか。」

自然との関わり、周囲との関わりの両方が健全でなければ、人が生きていく術が
機能しない。これはとても大事な指摘ではないでしょうか。

これを読んで、「相手に思いやりがないから、自分も思いやりなんて持てない。」と
思っている人もいるでしょう。
しかし、自然とつながるということは、時には自分にとって不利益なこととも
つながっているということでもあります。不利益なことをされたから、
関わりたくないというのでは、自然とのつながりが保てません。
周囲とのつながりも同様です。

人によっては、自然とのつながりを意識していないから、
単に気づかないという場合もあるでしょう。
一度気づけば、以後自己中心的な発想を変える人も少なくありません。
ですから、自然とのつながりを意識して暮らすことはとても大事なのです。

毎日の仕事の中で、自然とのかかわりを意識してみてください。
たとえば、一本一本の木材に対して、数十年~数百年山で育ってきた
歴史を想像しながら仕事ができれば、視点が違ってきて、
今やっている仕事の重要性を感じ取ってもらえるとともに、
周囲に対する思いやりにつながるはずです。

自然や周囲に対して思いやる気持ちをもち、
化石燃料の代わりに再生可能な資源を使い、
持続可能な社会づくりに貢献することこそが、
将来に対して今私たちができることであり、とるべき姿勢だと考えます。

当社の仕事は、それだけ重要な仕事なのです。

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2011年02月28日

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