「与えよ、さらば与えられん」 という言葉を聞いたこと、ありますか?
この言葉は、通常ギブ・アンド・テイクのことを指していると解釈されますが、本当の
意味はそうではなく、「損得を抜きに純粋な心で他人に施(ほどこ)せば、与えた本人は
気分が爽やかであるばかりか、相手からも感謝される」という意味です。
物的見返りを求めるものではありません。物的見返りを最初から求めてしまうと、
与えた本人も良い気分にはなれませんし、相手からも感謝されなくなってしまいます。
同様に、「認めよ、さらば認められん」もいえるのではないでしょうか。
職場で周囲から認められたいと思うのは自然なことです。周囲から認められたいと思う前
に、まず自分から損得を抜きに純粋な心で周囲を認めれば、認めた本人は気分が爽やかで
あるばかりか、自然と相手からも認められるようになります。
ただし、最初から「私はあなたを認めるから、あなたも私を認めてよ」という姿勢は
まず続きません。なぜなら、相手がいつもあなたを認めるとは限らないからです。
もちろん、私自身も例外ではありません。
もし、周囲から認められないと感じているなら、「認められない理由は自分にないか?」と
考えることを薦めます。挨拶は相手の目を見てしているか。気のない返事をしていないか。
自分の範囲を守ろうとして周囲からの要望をはねつけていないか。自分の意向に合わない
要望は受け付けませんと見える態度をとっていないか。周囲に不満の同調を求めていない
か。これらはほんの一例ですが、もし思い当たる節があるなら、周囲から認められない
理由になっているかもしれません。
私は、相手を認めるということは、自分の中にある境界線を壊すことだと考えます。
自分の中に境界線をひいて仕事をしようとするのは、周囲を認めていない証拠です。
たとえ相手があなたを認めていないと感じても、自分から損得を抜きに相手を認める姿勢
を続ける。相手に「そこまでやるか」と思わせるぐらいでないと、人の姿勢は変わりません。
自発的な動きが出るまでには時間がかかります。簡単にできることではありませんが、
相手に本気度が伝わるまで、信念を持ってとにかく続けることが、信頼できる仲間を
増やし、当社を退職するときに「この会社でよかったなあ」と心の底から思える人を
1人でも増やすことにつながります。
誰でも、「いいなあ」と思う部分があるものです。「いいなあ」と思う部分を見つけて、
素直に「ここがよかったよ」と言う。その積み重ねが、相手を動かします。
もちろん、私自身が率先して「よかったよ」「ありがとう」と言い続けます。
先日工場見学にお伺いした、特殊金属エクセルさま埼玉事業所の壁に貼られた標語です。
仕事に取り組む姿勢
いい加減にやっていると 言い訳が出る
中途半端にやっていると 愚痴が出る
真剣にやっていると 知恵が出る
人間は心構えを変えることによって 自分の人生を変えることができる
私は、この標語を見てまったくそのとおりだなと感じました。
あなたはどう思いますか?
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2011年04月28日
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