今月25日から、第一事業部で材料出し担当の再編成が始まりました。幅別だった担当
分けを厚さ別の担当にする大規模な変更ですので、材料の移動は一日では終わりません
でしたが、週が明けてからも少しずつ移動が進んでいます。
私は、今回の再編成に大いに期待しています。もちろん、再編成によって、木取りの
スピードアップや歩留まりの向上が期待できることもありますが、それよりも、上から
指示したものではなく、自発的な意思で始まったことに価値があると思っています。
現代は変化の速い激動期と言ってよいでしょう。激動期には、止まっているとすぐに
遅れをとってしまいます。かつて高収益企業だった当社が、現在の業績になったのは
時代の流れに乗れずに止まっていたからというのも原因のひとつです。
激動期には、変化に食いついていく会社だけが生き残ります。私は、上からの指示で
「変われ」と言っても簡単には変わらないものだと思っています。もし、逆の立場だったら
自分も変わらないだろうと思うからです。「できれば今までと同じ仕事をやっていたい。
そうすれば面倒なことはなくてすむから」というのが普通の発想です。しかし、社内を
変えなければ変化に食いついていくことができない。つまり、続けていけない
ということも、社員の皆さんは、心の奥底で感じているのではないでしょうか。
今回、スコラ・コンサルトさんのご指導もあり、自発的に社内を変えていきたいという
機運が芽生え、実際の行動に移り、そして周囲がその意思に賛同して行動しているのを
見て、私は「うちの社内も変わったな」と感じずにはいられませんでした。
変わり続けていくために必要なのは、「自発的な意思」です。上から言われて変わろうと
しても、自分で納得していなければまず続きません。心の底から納得していなければ、
変化に身が入らず、せっかく起こした変化が成功する確率も低くなってしまいます。
その点、自発的な意思があれば、自分の意思で始めたことなので、予定外のことが起きて
も、「何とかしよう」という意思が働きます。自発的な意思をもって変化に取り組む人は、
周囲から支援を受けやすくなりますので、変化が成功する確率も高くなりますし、
何よりも、変化に取り組む人自身が仕事を面白く感じられるようになります。
世の中で、「絶対不可能」だといわれていることの70%は思い込みだそうです。
言い換えると、「何とかしよう」という意思でぶつかっていけば、「絶対不可能」といわれ
ていることの70%は可能になります。今回の大移動も、一昔前の当社なら「絶対不可能」
といわれたかもしれません。それが可能になったことに、当社の変化を感じます。
最後に、「仕事とは何か」と聞かれたときの、社員の皆さんの意識について書きます。
仕事=作業 だと思っている会社が、約70%。
こういう会社は他社と横並びです。時代に取り残されていくでしょう。
仕事=作業+改善 だと思っている会社が、約20%。
この段階で、いくらか他社と差がつきはじめます。そして、
仕事=作業+改善+変化 だと思っている会社、10%以下です。
ここまでくれば、他社に圧倒的に勝つことができます。当社はこうなりたいです。
止まっていた当社は、自発的な意思で変わりはじめました。せっかく変わりはじめた
のですから、変わり続けられる会社になりたい。そのための支援は惜しみませんし、皆
さんもぜひ協力してください。その先に、明るい未来が待っていると信じて。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2011年06月30日
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