厳しい残暑の中、社員・関係者の皆さん 本当にご苦労様です。
暑さに負けず、会社を良くするための活動が、
連日進められていることに心から感謝します。ありがとう。
私が社内で、会社にとってよくない振る舞いだなあと思う光景を見かけたときに、
その人にとって良かれと思って言おうとしても、
あえて言わないでいることがあります。
それは、私がその場で言うことが本当にその人にとっていいことなのか、
どんな言い方をしたら受け止めてもらえるのかを考える、
その一呼吸が必要だと思うからです。
言い方を考える時、何が話す相手の脳を刺激するのかがわかれば、
話し方を変えることによって、状況を変えることができるのではないでしょうか。
私たちが話すことばが、相手の脳を刺激する段階は下記の通りです。
1. 環境
2. 行動
3. 能力
4. 信条・価値観
5. 自己概念(アイデンティティ)
1, 2(環境・行動)は目に見えるものです。3,4,5は目に見えないものです。
目に見えることから判断して、目に見えない部分を話すと、相手の脳を刺激します。
決めつけると、さらに強く刺激します。
環境・行動について注意するとき、目に見えない3,4,5まで話したくなるものですが、
3,4,5を話せば、相手から反発されるのは当然です。1.2だけを話せば、
反発される可能性は少なくなります。逆に、環境・行動についてほめるときには、
目に見えない部分に何があるのかを想像して話すと、相手の脳をいい意味で刺激します。
注意するときには見えない部分について触れず、ほめるときには、見えない部分に
ついても意識的に触れることが、社内の人間関係を改善します。
それでも、「何を言っても反発される」状況が変わらないこともあります。
それは、話す相手が、自分自身に陰性のことばを発している場合です。
誰でも、いちばん多く聞くことばは、自分のことばです。自分や周囲に対して
「またダメか」「いつになったらよくなるのだろう」「周囲が変わらないから
いつまでたっても同じだ」といった陰性のことばを発していると、
自分のことばを何度も何度も聞いているうちに、その通りになります。
さらに、陰性のことばを発している人は、何に対しても反発するようになります。
それは、自分自身を攻撃されたと思えるからです。
逆に、「今日もやるぞ」「自分はできる」「感謝の気持ちで、ありがとうを言おう」と、
自分や周囲に対して陽性のことばを発していれば、
自分のことば通りになってきますし、周囲が話したことを受け入れやすくなります。
自分や周囲に対して陰性のことばを話すか、陽性のことばを話すか。
たったそれだけのことと思うかもしれませんが、その差は限りなく大きいです。
今日から、社内外を問わず、いいなと思うことに対しては「ありがとう」と言ってください。
特に所属長のみなさんは、社員のみなさんの行動を見て、いいと思ったら
「ありがとう」と言ってください。
「ありがとう」千回、会社を変える。自分の心を陽性のことばで満たす人が、一人でも
多く増えることを期待します。もちろん、私自身が率先して「ありがとう」と言います。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2012年08月31日
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