今月中旬、東京ビッグサイトで行われたジャパンホームショーに、数年ぶりに自社ブースで出展しました。JBNコーナーへの出展は初めてでしたが、おかげさまで多くのお客様にご来場いただきました。ジャパンホームショーに出展することができたのも、準備・設営に関わってくれた皆さん、当日ブースに立ってくれた皆さん、そして社内でメンバー
不在の間を守ってくれた皆さんのおかげです。ありがとうございます。
さて、現在日本経済新聞の最終面に掲載されている「私の履歴書」に、
オムロン名誉会長の立石義雄氏が取り上げられています。立石義雄氏は、
私にとって、前職時代の社長です。
前職時代を想い出しながら、毎日「私の履歴書」を読んでいます。
私の履歴書の中で、立石義雄氏が社長になるときに、創業者で父親の立石一真氏が、
「社内でこの会社を良くすることに誰にも負けない情熱を持て。
そうすれば、優れた人材がおまえの周りに集まってくるんや。」
と励ますように言った。
と書かれています。おそらく立石一真氏の実体験から来た言葉なのでしょうが、
私にはとても価値ある言葉のように思えます。
社員はいつも経営者を見ています。「この人なら会社を良くしてくれる」と思うか、
「この人では会社が悪くなる」と思うか。それは、会社を良くしようという情熱の
強さが、大きな判断基準です。
「類は友を呼ぶ」と言いますが、会社を良くしようという情熱が、
同志と呼べる人を引き付けるのは、ごく自然なことだと思います。
経営者なら誰でも、会社を良くしようという情熱は持っています。しかし、どんなとき
でも情熱を持ち続けることは簡単ではありません。
私も、会社を良くしたいという情熱をもって、常に社員に接したいと願いますが、
正直、気持ちは一定ではありません。
時には、「そんな態度をとるなら好きにすれば」とつい思ってしまう場合もあり、
そのたびに「まだ気持ちの強さが足りない」と反省します。
同じ状況が再び起きた時、どう振る舞ったら会社がもっとよくなるだろうかと
考え直し、次に生かそうとするのが実情です。
私は、「社員が社長の顔色を見て動く会社」にはしたくないと常日頃思っています。
そのため、基本的に威圧感を与えまいという姿勢で、社員の皆さんと接するよう心掛けて
います。なぜなら、言いたいことが言える会社でありたいと願うからです。
しかし、その姿勢が、情熱の弱さとみられることもあります。威圧感がないことが、
会社の都合よりも自分の都合を優先させてしまう感情を生み、その結果、周囲の
会社を良くしようという情熱に水を差してしまう状況も、残念ですが存在します。
世の中が多様化していることが、その傾向に拍車をかけているようにも思えます。
それでも強い情熱を持ち続けるには、時々立ち止まって振り返る機会が必要です。
今回の「私の履歴書」は、私にとって、気づきを与えてくれるいい機会でした。
「会社を良くすることに誰にも負けない情熱を持て」。
私は、この言葉を自分に言い聞かせて、人生を歩んでいきます。
それが当社に関わる皆さんの幸せにつながる道だと信じて。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2012年11月30日
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