今月は強風が吹き荒れる日が多く、花粉症が猛威をふるいました。くしゃみを頻発した
社員・関係者の皆さんも多いことでしょう。以前は、木材業界にいながら、「花粉症です」と
言うと恥ずかしいと思うこともありましたが、今や当たり前になってしまいました。
私も花粉症の症状が出ます。花粉のど真ん中で(花粉症の症状が出るにもかかわらず!)
毎日伐採をしている社員・関係者の皆さんや、強風の中、現場に材料を届ける運転手さん、
工場で仕事をしている社員の皆さんの働きがあってこそ、今日会社が成り立っています。
皆さんの働きに心から感謝します。ありがとう。
最近私は、当社が抱えている問題が、短期で解決できる問題だけでなく、解決に長期間
かかる問題が多くなってきたなと感じるようになりました。(花粉症もそうですが)
問題の質が比較的簡単な場合は、すぐ対応して短期間で解決できることがよくあります。
短期的にも、長期的にも良い結果が出る取り組みには、素早く対応する人も多いでしょう。
なぜなら、よい評価を短期間で得ることができるからです。
しかし、今、当社が抱えている問題はどんどん複雑になってきています。
対症療法的に対応した結果、短期的にはプラスに見えても、長期的にはマイナスに
なってしまうことも少なくありません。
複雑な問題は簡単には結果が出ないので、簡単な問題を先にやって、
複雑な問題は後回しにしてしまう。その結果、複雑な問題が残っているのが
現状ではないでしょうか。
複雑な問題は、一人ではまず解決できません。周囲と協力して、
長期的に解決していくことになります。周囲と協力して解決にあたると、
人によって考え方が違うので、考え方に多様性が出てきます。
日本社会は同質性の高い社会と言われてきましたが、当社の社内を見ていると、
同質性よりも多様性が強いように私は感じます。
その中で問題を解決していくには、異質なものや自分と異なる意見を
排除するのではなく、多様性の力を生かすようにしていくことを、
私は長期的な解決のために、やっていきたいと考えています。
なぜなら、多様性の力を生かしていくことが、
「何かあったときにしなやかに立ち直れる力(レジリアンス)」を
生むことにつながるからです。現代は、何が起こってもおかしく
ない時代です。この時代に生き続けるために、何かあっても、
しなやかに立ち直れる力を私個人としても、会社としても、
もてるようにしていきたい。そう願います。
複雑化した問題を長期的に解決するには、
短期的には悪化する性質があることを理解したうえで
長期的な時間軸を持つことが必要です。
つまり、「良くなる前に悪くなる」ことは長い期間をかけて、
正しい取り組みを行う中ではたびたび起こります。
取り組みの真っただ中では、「良くなる前に悪くなっている」のか、
「ただ悪くなっているだけ」なのかはわかりにくいですが、
長期的な時間軸をもって、「良くなる前に悪くなる」ことはあり得ると
考えることができれば、短期的に結果が出ない取り組みに対しても
前向きな気持ちで取り組めるのではないでしょうか。
当社の取り組みの中にも、なかなか結果が出ない取り組みもありますが、
「良くなる前に悪くなる」ことはあると考えてもらえるとうれしいです。
今後も、長期的に取り組みを続けますので、よろしくお願いします。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2013年03月29日
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