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HOME > 社長の一言(旧常務の一言) > 2013年5月「新しい酒は、新しい革袋に。」
2013年5月「新しい酒は、新しい革袋に。」

64期が始まって約一か月がたちました。
例年の5月をはるかに超える仕事量をいただき、毎日遅くまで工場で働く人、
長年材料置場に立っていた材料を整理するために、かついで移動させた人、
連日遅くまで決算をまとめるために事務仕事をしている人、
ブヨに刺されながらも、森林の中で毎日伐採をしている人、
ほかにもあげればきりがないですが、皆さんの働きのおかげで
今期はよいスタートが切れたことに心から感謝します。ありがとう。

11日に行われたスタートミーティングでは、社員全員に辞令を交付し、
名刺を配りました。全員に辞令を出したのは、会社始まって以来のことです。
続けられる会社を目指し、やらなければならないことをやりぬくために、
幹部機能をつくり、新しい組織をつくりました。

新しい酒は、新しい革袋に。ということわざがあります。
新しい思想や内容を表現するには、それに応じた新しい形式が必要だと
いう意味で使われますが、その語源は、新しいぶどう酒を古い革袋に入れると、
革袋が裂け、酒が流れ出て革袋もだめになってしまうので、
新しいぶどう酒は新しい革袋に入れるのがよい。
そうすれば両方とも長持ちするという聖書のことばから来ています。

今回の組織変更で、当社が新しい革袋になったと言えるようになるためには、
単に組織を変えただけではなく、私を含め、社員・関係者の皆さん全員が、
今までできなかったことをできるようにするためにはどうしたらよいのかを考えて、
実際にやってみることです。

努力は足し算、協力は掛け算です。一人ではできなかったことでも、
チームで力を合わせて取り組めば、できるようになります。

今までとは違う取り組みをするのですから、失敗することもあるでしょうが、
失敗から学んだことを次に生かすことができれば、
取り組みは無駄ではありません。

また、新しい取り組みをするだけでなく、やらないこと、やめることを決めることも
あっていいと思っています。やらないことを決めて実行すれば、その分いままで
できなかったことに力を振り向けることができます。

今までの当社には、管理されていないので、欲(野心)がなく、気楽、自由で
「まあこんなもの」という気持ちが出ていました。その結果、「今までと同じことを
やっていれば無難だ」「やったことのないことは、できないといえば済む」という
気持ちが出て、お客様の変化に対応できずにいることが多くありました。

できない理由を並べるのは簡単ですが、何も生まれません。当社の事情を
優先させてしまえば、結局元通りになってしまいます。
「古い革袋では破れてしまう」のです。
そのかわりに、どうやったらできるようになるかを考えて実行すれば、何かが変わります。

今期からは、続けられる会社になるために、会社として強いことも言います。
でも、面倒も見ます。それが今回幹部機能をつくった一番大きな目的です。

今までと違うことをするのですから、決して楽ではないけれど、
面倒を見てもらえているから締まる。それが私を含めた社員・関係者の皆さんの
将来を良い方向に向けます。

新しい酒は、新しい革袋に。古い革袋のままでいるのではなく、
新しい革袋になる。幹部も面倒を見て応援する。私もその後押しをします。

来年のスタートミーティングでは、だるまにもう一つの目が
入れられるようにしましょう。そう、「やるしかない」のです。

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2013年05月31日

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