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HOME > 社長の一言(旧常務の一言) > 2014年5月「『同期発火』のすすめ」
2014年5月「『同期発火』のすすめ」

今月から、新しい期がはじまりました。
先週行われたスタートミーティングでの皆さんの発言を聞いていて、
変化を前向きに考えていてくれる社員が増えたと感じました。
今まででは考えられなかった変化を起こすことが、
お客様への対応をより広く、より深く考えられる社員を増やします。
その結果、「木村木材工業から買ってよかった」と思っていただける
お客様を増えれば、業績は自然とついてきますし、
選び続けられる会社になる方向に向かいます。
変化に前向きな考え方をしてくれて嬉しいです。ありがとう。

 さて、脳外科医の林成之先生が書いた、人間の本能、
そしてどうやったら思いが相手に伝わるかについて、
とても興味深い記事がありました。社員、関係者の皆さんにも
ぜひ知っていただきたい内容ですので、林成之先生の記事を引用します。
(以下、林成之先生の記事を引用)

人間には、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という、本能があります。
これは細胞由来、つまり生まれつき誰もが持っている本能です。
さらに、生まれた後に成長するにしたがって、自己保存、「自分を守る」という
組織由来の本能ができてきます。そして、こうした本能の後ろには必ず「心」が
くっついているわけです。つまり、脳機能というのは、本能、心と三位一体に
なっているのです。このことを知っているかどうかがとても大きな問題になります。(中略)

 本能を変えることはできません。そして、本能は脳の働き方や心のあり方に
大きく関わっています。ですから、指導する立場にある人が力を注がなければ
ならないのは、その本能が向かう方向を指し示してあげることなのです。

 会社などでの組織でも同じです。よくリーダーたるべき人間が、
業績が上がらないからといって部下を叱りとばしたりしていますが、
あまり関心できるやり方とは思えません。部下も会社の目的を共有し、
仲間になりたいと思っている。その本能をないがしろにするのは、
心にもよくありませんし、脳の機能も弱めてしまいます。
つまり、組織にとっても、組織のメンバーにとってもプラスにはならないのです。

 次にぜひ知っていただきたいのが、人間の脳で起きる「同期発火」という現象です。
「同期発火」は、自分の脳内で考えをまとめる時、また、相手の発する情報に反応して
同期(シンクロ)する時にも起きています。つまり、人と人とのコミュニケーションを
考える上でとても重要な現象、概念だといえます。なぜなら、脳の神経細胞群は、
ある情報を受け取った時に、おもしろいと興味をもったり、なるほどと感心したり、
素晴らしいと感動するような前向きな心をもつほど強い「同期発火」を起こし、
これによって人間の脳のパフォーマンスが高まり、次々とすごい力、
すごい能力が発揮できるようになるからです。(中略)

ところが、思考のスタートラインである物事への興味がずれていたり、
感情が伝わらなかったりすれば、まず気持ちを共有できません。
さらに言えば、たとえ気持ちが伝わったとしても「同期発火」が起きなければ
「考え」や「まとまった概念」までは共有できないわけです。
出発点が大切で、伝える側がマイナスの要素をもっていたら、
相手にはマイナスの要素しか伝わりません。
脳が「興味なし」というレッテルを張ってしまうかもしれません。

では、あなたが部下と「同期発火」を起こすためにはどうしたらいいのでしょうか?

何よりも大切なのは、相手を尊敬することです。それがたとえ、あなたから見
てどんなに出来の悪い部下でも、です。「あいつがいるから、あいつの力があるから、
私はすごい上司になれるんだ」という考えをもつこと。(中略)

相手を尊敬する、その気持ちを出発点にすることが大事です。
しかし、どうしてもその相手が尊敬できなかったらどうすればいいのでしょうか。(中略)

諦める、というのも一つの手ですが、もう一つの方法は
「その人は自分がやがてすごい人間になるために神様がつかわした人なんだ」と
考えること、そうすれば、どんなにイヤな上司でも好きになってきます。(中略)

確かに難しい話です。同時に「なるほど」と思わないと「同期発火」にならないのですから、
そう簡単ではありません。しかし、組織は、考えや思いまで共有しないと強くなれない、
目的は共有しないと達成できない。もちろん、目的と目標は違います。
会社の目的は「仲間をつくって自らが生きる」、そして最終的には社会に貢献し、
社会やお客様を幸せにすることです。目標は、そのために何が必要で、
今どこまで達成できているのかを具体的に示すこと。
その目標に向かっていくということが、人間の脳が一番力を発揮する方法なのです。

みんながお互いを尊敬し、「同期発火」が常にあちこちで起きている組織であれば、
その組織内で誰かがミスをしたとしても、「あいつの失敗を絶対取り返してやる」という
思いを共有することができます。反対に、自分の立場だけを言い張ったり、守っていては、
相手は傷つくだけです。さらに、自分を守るという本能が過剰になると、
自分の脳も壊れていきます。(中略)

 目的を共有し、目標に向かって一体となれる強い組織、
そして部下が成長していける組織を目指すには、リーダーは時に、
自分の立場を捨てる勇気が必要です。例えば、部下に
自分の弱点をさらけだせるぐらいでなければ、リーダーは務まりません。
それは、人間の脳は本来、「違いを認め、共に生きる」ように機能しているからです。
リーダーが自分の立場に固執したり、自分とは違う意見を排除することは、
その組織にとって決して益にはならないのです。

(ここまで林成之先生の記事を引用)

 思いを伝えるときに、「同期発火」を起こすことができれば、
思いは格段に伝わりやすくなります。
当社内のあちこちで「同期発火」が起きる組織になれば、
会社の方向感が出てきますし、社員のみなさんにとっても
仕事がやりやすい会社になります。

 「なるほど」と思ってもらえるために、まず相手を尊敬する。
林先生の記事にもあるように、確かに簡単なことではありませんが、
会社をよくしていくためにはとても大事な視点だと思います。
早速実践していきたいと感じさせる視点です。

 「同期発火」を起こす組織にするためには、
会社の目的・目標をよりしっかりと定めなければなりません。
目的・目標をより明確にすることを早速やります。

 会社の目的は「仲間をつくって自らが生きる」ことというのも、
私にとって意外でした。でも、いわれてみれば確かにその通りですね。
「仲間をつくる」ことが会社の使命だとすれば、
私が仲間づくりに力を入れてこなかった過去を反省して、
もっと仲間づくりに力を入れることが、よい会社への道につながります。
早速実行していきます。

 林先生の記事を読んで驚く人も少なからずいると思います。
私が目指す会社像を表していると感じたので、長文になりますが、あえて引用しました。

 お客様の需要が変化していく中で、同じ仕事を変わらずにやっていたら、
世の中の変化に取り残されます。スタートミーティングでも話しましたが、
私たちは常に下り坂を向いて立っているのです。
私が会社の仕事を通じて社員・関係者の皆さんに味わってほしいのは、
変化せずにただ下り坂を下っていくのではなく、上り坂を駆け上がっていって、
達成感を味わうことです。それには、コミュニケーションが欠かせません。
「同期発火」があちこちで起こる組織を目指すことが、
選び続けられる会社になる方向に向かいます。
「同期発火」。私も心がけますので、ぜひ心掛けてみてください。  

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2014年05月30日

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