私は友人から「下調べの鬼」といわれるくらいで、下調べにじっくり時間をかけるのが大好きな性格です。特に初めての場所へ行く場合には徹底的に時間をかけて調べます。時間をかけて下調べをする理由は、現地へ行って「調べておいてよかった」と思ったことが何度もあったことや、失敗の可能性を小さくできること、そして「ここまで下調べをしてあるのか!」と周囲を驚かせることができるからです。
しかし、裏を返すと「下調べをしっかりできるまで、なかなか動かない」ともいえます。
出張の下調べであれば出張当日までという期限がありますから問題はないのですが、
日常の判断において「下調べができていないから」と判断を先送りしてしまうと、経営のスピードが鈍ってしまいます。今の世の中はとにかく変化が速いので、下調べに時間をかけているうちに世の中が変わってしまうことになりかねません。
人間誰でも、失敗したくないという気持ちを持っていますし、できるなら今のままで過ごしているほうが楽なので変わらずにいたいと思うものです。しかし、今の世の中は動きが早いので、変わらずにいるものは結果として替えられてしまいます。あれだけ栄華を
誇り「一強百弱」と豪語していたマクドナルドが、食品の安全問題などでセブンカフェやモスバーガーにお客さんを取られて大赤字に転落してしまったのがいい例です。
変えることは、挑戦することです。失敗する可能性のないものは、挑戦ではありません。もちろんリスクは最小限にとどめておかなければなりませんが、全力を尽くしてみて、
それでも失敗して、学びを得て、その学びを生かして再度挑戦して成功に近づくことが、何もしないよりも、個人にとっても会社全体にとっても得るものがはるかに大きいです。
先人の挑戦なくして今の暮らしはありません。大切なのは、失敗から何を学ぶかです。
皆さんは、失敗なくして大きな成功を勝ち取ったことがいままでの人生の中でありましたか?子供のころ自転車に乗れるようになる前には、たくさん転んだのではないでしょうか。
さかあがりができるようになる前には、たくさん失敗したのではないでしょうか。
確かに、同じ失敗を繰り返すようでは社会人としての人格が問われてしまいます。
しかし、失敗を恐れて何もしないことのほうが、実はリスクが高いのが今の世の中です。
何かに秀でた人は、かならず多くの失敗を積み重ねてきたから今の栄光があります。失敗を避けて通っているだけでは、大きな成功は得られないものです。
人間は正論とお金だけで動くものではありません。自分が得をすると思うから動くのが人間です。日本人は「安い」と思えば買う人の割合が一番多いそうですが、それでも、安くても売れないものはたくさんありますし、高くても売れるものもたくさんあります。「安さ」は一番わかりやすい購買意欲の高め方ですが、木材を扱う当社としては安さ以外にお客様に喜んでいただけるもの、言い換えればお客様に得をしたと思っていただけるものを追い求めて挑戦し続けることのほうが、即効性はなくても成功に近づく道だと考えます。
今日で今期が終わります。今期は前例のないことをたくさん行ってきましたが、まだまだ道半ばです。より多くのお客様に「木村木材工業から買いたい」と言っていただける会社、社員の皆さんが「木村木材工業で働いていてよかった」と心の底から言える会社に
なるためには、挑戦して変えていくことがまだまだたくさんあります。
挑戦するからには失敗もありますが、失敗からの学び、そして再度挑戦を続けて成功
したい。来期も失敗を恐れず挑戦を続けますのでよろしくお願いします
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2015年04月30日
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