今年の9月は大雨が降ったこともあり、残暑をあまり感じませんでした。9月は最も伐採に適した時期ですが、大雨の影響で伐採ができない現場も出ています。連日の大雨の中でも毎日一生懸命仕事をしていただいている皆さんに感謝します。ありがとう。
私事ですが、シルバーウィークの連休に家の片付けをしていました。皆さんご存じの通り我が家は築80年の古民家です。古いものがたくさん残っているだけでなく現在生活している中で増えてきたものもあり、意図して片付けていかないと家の中がものであふれかえってしまいます。皆さんの中にも家の中がものであふれてしまって、どこから手を付けたらいいのかと途方に暮れてしまった経験のある人もいるのではしょうか。
簡単には片付かない状況を見て、「これはとても手に負えないからやめておこう」と思うか、「よし、よくなる余地がたくさんあるから小さな部分からやっていこう」と思えるか、考え方一つで結果は大きく違ってきます。
私は連休中に使っていなかった棚を移動して収納場所として使えるように設置し、押入の中に入っていた材料とチップとして捨てられる予定の短尺材を使って小さな棚をつくりました。できた棚を使うと、いままで部屋の隅に積み上げられていたものが棚に収納されて片付いていきます。部屋がきれいになるのを見るのは気持ちがいいものです。
棚に収納してみると、全体でどれくらいものがあるか、何がどこにあるのかが見てわかるようになります。二重になっているものや、逆に不足しているものもわかります。
私の場合、棚をつくって整理したら同じ本が2冊出てきたことがありました(苦笑)。
見えるようになると全体を把握しやすくなり、見栄えも気持ちもすっきりします。
よくも悪くも実態が表に出てくるので、次に何をすればいいのかを考えやすくなります。
会社でも同じことがいえます。今の社内の状況は実態が見えていないだけにどこから手をつけたらいいのかがわかりにくくなっています。社員の皆さんにとってもどうなっているのか、どうなっていくのかが見えにくくなっていると思います。
今後は、方針発表会でもお話しした通り、各部門の取り組みが数字で毎月見えるように
していきます。自分が毎日働いている結果が見えるようになると、部屋に棚を置くように、
今の状況を把握しやすくなり、次に何をすればいいのかを考えやすくなります。
実態が見えるようになると、当初は社員の皆さんが思っていたよりも悪い状況が明らかになるでしょう。状況のあまりの悪さに驚く人もいるかもしれません。しかし、実態がわかれば何をしたらいいかを考えて実行することができます。状況が悪ければ、良くなる余地があると考えれば良いのです。
私は、見えるようになることが現場からアイディアや工夫が生まれるきっかけになることを期待しています。現場から生まれたアイディアや工夫は、ぜひ表に出してみてください。私は、現場から出たアイディアや工夫が表に出ているのを見つけると、嬉しいです。
アイディアや工夫が表に出せる会社になると、会社全体がいい方向に向かいます。
見えると、いいね! と心の底から思える会社にしたい。それが私の願いです。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2015年09月30日
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