今月11日に木村 卓司会長の四十九日法要が執り行われました。雲一つない快晴の下、穏やかな天気の中で法要が行われるのを見て、参加していただいた人から「(今日の天気は)故人の心を表しているようだ」とのお言葉をいただきました。
会長がやりたいことをやりたいようにやって思う存分人生を満喫することができた のも、長年お世話になった当社のお客様、会長を信じてついてきていただいた社員・関係者の皆さま、木材業界の皆さま、法人会・ロータリークラブをはじめとした地元の皆さま、
他にも数え切れないほど数多くの皆さまに、会長を支えていただいたおかげです。
本当に長い間ありがとうございました。生前のご厚誼に謹んで御礼申し上げます。
生前、会長は講演の中で「材木屋という商売は一長三短だ」と話していました。「それでもなんとか食える。ただし儲かるようにするためには相当努力した」と話していました。
木材業界に限りませんが、昔も今も仕事には合理的なものだけでなく、不合理なことのほうが多いものです。不合理なことを不合理なままにしておくのであれば、そこに努力も工夫も必要ありません。不合理なことを努力して合理的に変えようとする努力の中で、工夫が出てきます。
会長は不合理なことに対して向かっていって、合理的に変えるために相当努力してきました。努力する中で出てきた工夫が会長の方針である「木を生かして使う」「木材の最大経済活用を目指す」です。この方針を徹底することで不合理なことを合理的に変えて、当社は発展してきました。
私も「木を生かして使う」「木材の最大経済活用を目指す」方針に共感します。この方針は当社の原点であり、会長が逝去しても変えません。木材を有効に活用することは、お客様にも、当社にも意義のあることですし、余分な伐採をしないで済めば、自然環境にも貢献します。孫子の代に胸をはってできる仕事を残すことが、私の使命であり、やりたいことです。
世の中の動きが速い現代では、日常の仕事の中で変化が次々と出てきます。変化の中には不合理なことも多く出てきます。自社にとって不合理なことを全部断っていたら会社は存続しません。不合理なことを何とかして努力し工夫して合理的に変えることが
会長の話した「本業のイノベーション」につながります。
「喜者皆美」(きしゃかいび)という言葉があります。陶芸家 故河井寛次郎さんの言葉で、喜ぶ者は皆美しいという意味です。会長は方針を徹底することによって、社内だけでなく周囲を皆喜ばせる存在になりました。実に素晴らしい人生だったと思います。
私も自分の周囲を「喜者皆美」にしたい。不合理なことを何とかして努力し工夫して合理的に変え、原点に回帰することで、私の周囲を「喜者皆美」にすることを目指します。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2016年01月29日
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