あと3日で来期が始まります。来期に向けて様々な準備をしている皆さん、ごくろうさま。会社全体がよりよい方向に向かうために日々尽力してもらっている皆さんに心からの
感謝を申し上げます。ありがとう。
さて、私が当社に入社したころ、北本事業本部の構内はとても汚い状況でした。結束テープやPPバンド、木材の破片が構内に散乱していて、会長が北本事業本部を「日本で二番目に汚い工場」と話していたことを思い出します。少しでもきれいな工場にしたいと思って、構内のゴミを拾い始めました。
ある日、工場の中で木材を梱包しているシートを留めるホチキスつきの紙を踏んで、靴にホチキスが刺さりました。その時にけがはしませんでしたが、社員・関係者の皆さんにけががあってはならないと思い、ホチキスつきの紙を見たらすぐ拾うようになりました。
最近、「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」という鍵山秀三郎さんの言葉を知り、
本当にそうだなと共感しました。鍵山さんの本から引用させていただきます。
>「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」
> 私の信念をこめた言葉です。
> 何事を始めるにも、大切なことは、一歩を踏み出す勇気。まずこの一歩を踏み出さな
> れば、前に進むことはできません。どんなに優れた考えでも、実行されなければ、栄光
> の女神も微笑んでくれません。スタートしなければ、ゴールもないのです。よいと思っ
> たことはすぐ行動する。悪いと思ったことはすぐやめる。即行即止。この実行力が人生
> を左右します。
> 具体的には足元のゴミを拾う実践から始めることです。
> ゴミを目にしたら、腰をかがめてサッと拾う。この実践を続けているだけで、気づきに
> 対する直観力が研ぎ澄まされてきます。同時に、突発的な問題に対する判断能力が高ま
> ってきます。ゴミを拾っていて感じることは、ゴミを捨てる人は捨てる一方。まず、拾
> うことはしないということです。反対に、拾う人は無神経に捨てることもしません。こ
> の差は年月がたてばたつほど大きな差となって表れてきます。人生はすべてこうしたこ
> との積み重ねですから、ゴミひとつといえども小さなことではありません。
> いつも「志は高く、実践は足元から」。
> この姿勢こそが大切な心構えです。
> 第一、足元のゴミひとつ拾えぬほどの人間に何ができましょうか。
(鍵山秀三郎著「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」より引用)
私自身は気づきに対する直観力や、突発的な問題に対する判断能力がまだまだ足りないと思っています。一歩を踏み出す勇気も、即行即止も全くできていません。この言葉を知るまでは、単純にゴミを拾ってきれいにして、私たちの気持ちがよくなればいいと思っていましたが、ゴミを拾い続けることで気づく人になり、判断能力を高めていけば、きっといいことが当社にも私自身にもあると思えるようになりました。
来期もさまざまな変化が起こります。一歩踏み出す勇気が求められる局面も出てきます。
「志は高く、実践は足元から」。自分の足元から実践して、会社全体をよくしていく方向に向けましょう。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2016年04月28日
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