第68期がはじまって、1か月がたちました。各事業部ともに例年になく仕事量が少ない状況ですが、その中でも「こうしたら仕事がやりやすくなるのではないか」「お客様が喜んでいただけるのではないか」と考えて、社内で仕事のやり方や収納の方法を工夫しているのを見るのはうれしいものです。仕事を前へ進めようとして実行している社員の皆さんに心から感謝を申し上げます。ありがとう。
「0から1への道は、1から1000への道よりも遠い」というユダヤの格言があります。
何かをやろう、やりたい、やるべきだ、と思っていても行動するまでは時間がかかるものです。1は行動が始まったときです。0から1へ動くときが一番大変ですが、1へ動くことができれば少しずつであっても確実に進むことができます。たとえば、錆びた自転車を動かすとき、最初はなかなか動かないので力をかけて動かしますが、いったん動いてしまうと、さほど大きな力をかけずに動くようになるのに似ています。
0と1の差はごくわずかな差かもしれません。今までにないことを試してみるわけですから、大きな努力の割に小さな成果しか得られないこともあるでしょう。周囲から批判を浴びることもあります。それでも、わずかな差をコツコツと長い間積み重ねていけば、長い間には大きな差となり、他社に真似ができないほど大きく変化する会社になります。
新聞や雑誌に成功した企業として取り上げられている記事を読むと、一夜にして成功したような感じを受けることがあります。しかし実際にはそうではなく、長い間わずかな差をコツコツと積み重ねてきた結果として成功した会社がほとんどです。何か特別なことをした結果、一瞬にして成功するという「魔法の瞬間」はありません。
仕事に対する姿勢について、榎本博明さんの言葉に共感しましたので、紹介します。
(以下、榎本博明さんの言葉から引用)
達成感や充実感などの内的報酬を得る唯一の方法とは、目の前の仕事に全力で取り組むことです。どんな仕事でも集中して懸命に取り組めば、できなかったことができるようになったり、わからなかったことがわかるようになったりする瞬間が必ず訪れます。
そして、「もっと上手くなりたい」「もっと勉強したい」と好奇心や向上心が湧いて、仕事が楽しくなっていくのです。
(ここまで引用)
私はこの言葉に強く共感します。社員の皆さんが仕事に全力で取り組むことがいいと思えるようになるためには、たとえ時間がかかっても、今会社が進んでいる方向で大丈夫だと思えることが欠かせません。
当社にも「0から1への道」を歩もうとしている人がいます。実に尊いことです。0から1への挑戦をしている人に対しては、ぜひ応援してほしいと心から願います。
社員・関係者の皆さんに今会社が進んでいる方向で大丈夫だと思ってもらえるようになるために、当社の将来が良い方向に進めるように、私は持てる力の全てを使って、0から1への道を率先して歩んでいきます。
もちろん、書くことはたやすくても、実践することはたやすいことではありません。できているのかと言われれば、できていませんというのが正直なところです。それでも、私たちの人生が「やっておいてよかった」と思える人生になることを願いながら、やっていきたい。それが私の願いです。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2016年06月01日
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