今月5日に行われた年初会で、「掃除を徹底する」「ないものねだりでなく、あるもの
活かし」「誰がやってもよい仕事を進んでする」の方針3点をお話ししました。
「掃除を徹底する」方針を実行するために、今月28日朝に北本事業本部で北工場・南工場・事務所総出でスバルさま側材料置き場の一斉清掃を行いました。約1時間全員で草を抜いた結果草ぼうぼうだった材料置場がきれいになり、用意した50袋のゴミ袋だけでは足りないくらい大量の草が出ました。一緒に掃除をしてくれた皆さん、留守を預かってくれた皆さん、ごくろうさまでした。
私は、社員・関係者の皆さんの気持ちが掃除を徹底することできれいになることを期待しています。徹底した掃除を方針に掲げた目的は他にもあります。それは掃除から行動力と気づきを学ぶことです。
鍵山秀三郎さんの著書「人間を磨く言葉」から引用します。
(ここから引用)
>職場には、多くのムダ・ムラ・ムリがはびこっています。
>たとえば、仕事標準化の未整備、いつまでも追われっぱなしの仕事、スペースにゆとり>のない雑然とした社内、過剰在庫、不良品やクレームの多発、等々。
>会社をよくするためには、職場の元凶ともいうべきこのムダ・ムラ・ムリを排除するこ>とです。排除するに当たって大切なことは、一歩を踏み出す勇気。まずこの一歩を踏み>出さなければ、前に進むことができません。頭の中で考えているだけでは、一生かかっ>ても何もできません。行動しながら考えるからこそ、生きた知恵も湧いてきます。
>最初の一歩を踏み出すと、次から次に気づきが生まれます。その気づきを一つ一つ処理>するうちにさらに深い気づきが生まれます。深い気づきは、工夫や改善となって職場の>ムダ・ムリ・ムラを排除することになります。私はこの行動力と気づきを、掃除から学>びました。掃除をするということは、単にきれいにするということだけではありません。>毎日掃除をするなかで、職場のあらゆるムダ・ムリ・ムラを点検できる効果があります。
(ここまで引用)
「動中の工夫は、静中の工夫に勝ること百千億倍」という白隠禅師のことばがあります。
じっとして考えているよりも動きながら考えることのほうが百千億倍も勝っているという意味です。白隠禅師は禅僧ですから座禅をして考えろといいそうなものですが、そうではない言葉が後世に残されているところに意外感があって面白いですね。
掃除をすれば、身体を動かします。最初の一歩を踏み出しやすいのが掃除です。
仕事で最初の一歩をなかなか踏み出せない人はたくさんいます。でも、掃除でなら最初の一歩を踏み出すことがしやすいものです。掃除の結果は誰にでも簡単に見えます。徹底すれば徹底しただけきれいになり、掃除した本人の気持ちがよくなります。
そして、大切なのは掃除をして行動する中で出てくる気づきをそのままにしないことです。出てきた気づきをもとに工夫をしてみることです。工夫してみていい結果が出ることもあるでしょうし、思わしくない結果が出ることもあります。それでも行動する中で出てくる気づきをもとに工夫をし続ける人には、自身の成長を通じていい人生が訪れます。
社員・関係者の皆さんに「この会社に入ってよかった」と思えるいい人生を送っていただくのが私の願いです。来月以降も一斉清掃を続けます。皆さんよろしくお願いします。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2017年02月04日
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://shizensozai.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/249
コメント
コメントしてください
|