今の季節(5月下旬)のことを二十四節気で「小満(しょうまん)」と呼びます。気候が良くなって、次第に草木が満ち足りて成長する時期という意味です。雑草の伸びが速くなるのを実感する時期でもありますが。
さて、私が以前からずっとやりたかった、業績の見える化を今期から始めます。
人間の気持ちは見ているものに影響されます。整理整頓されている材料置場や、きれいにほうきで掃いてある通路を見ると清々しさを感じますし、汚れたままのトイレの便器や、道路に放置されたままの犬の糞を見ればいやな気分になるものです。
逆に、見えていないものには気持ちは影響されません。皆さんにとって大切な当社の業績についても、見えていなければ関心が薄くなりがちです。
自分のやっていることに対して、結果が見えなければ人間楽な方向に流されるものです。
しかし、それでいいわけではありません。よりよい人生を送るためには自分で自分を律する、いいかえれば自分に箍(たが)をはめることがどれだけできるかが、人生をよりよくする原点だと私は考えます。書くのは簡単ですが、実践するのは大変なことですが。
私が見える化をやりたかったのは、社員・関係者の皆さんに会社の業績に関心をもっていただくためです。今は情報量が豊富で興味の範囲が広いので、自分の関心のままに生きていたのでは間違いなく流されます。仕事に関心をもつためには常に情報が必要です。
自分の働きがどうなっているか、見えることが関心を持ち続ける大きな要素になります。
私の期待は、業績を見える化して皆さんに情報を出すことによって、仕事の中で工夫が生まれることです。白隠禅師のことば「動中の工夫は静中の工夫の百千億倍」の通り、
動きのある中で(仕事をしていく中で)生み出された工夫はばく大な効果を生みます。
工夫の積み重ねが生んだ良い業績変化が見える化によって皆さんに伝われば、皆さんの人生がよくなっていきます。
「どうなっているのかよくわからない」「何をしていいのかよくわからない」という気持ちは皆さんの中にあると思います。その気持ちを満たすために、まずは見える化しましょう。
見える化の数字は、本部で集中して作成するのではなく、各部門で作成することに意味があります。自分たちで自分たちの情報をつくる。これもたやすいことではないでしょうが、やっていく中で工夫していくことが、成長を通じて皆さんの人生をよりよくしていきますのでぜひやってみてください。
業績の見える化で将来が「見えるか?」と聞かれたら、私は「見えるさ!」と即答します。私は今の当社も「小満」ではないかと思っています。これから社内に起きる変化を
心から楽しみにしています。ぜひ一緒にやっていきましょう。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2017年05月31日
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