自然素材ブログ
自然素材ブログ トップページ 材種の単価 社長の一言(旧常務の一言) お見積もり お問合せ 本社HPへ
はじめての方へ
お知らせ
住宅に自然素材を使おう
材種の単価
社長の一言
Q&A
リンク集
会社案内
にほんブログ村 住まいブログへ

特定商取引に関する法律に基づく表記
HOME > 社長の一言(旧常務の一言) > 2017年7月「木を見て森を感ず」
2017年7月「木を見て森を感ず」

「木を見て森を見ず」ということわざがあります。意味は、物事の一部分や細部に気をとられて、全体を見失うことです。しかし、私は「木を見て森を感ず」ことが木材業界人としてあるべき姿勢ではないかと思っています。

 今月、大分県の総合林業会社トライ・ウッドさまを見学する「森林体験ツアー」に参加しました。安成工務店さんが参加者を募集し、トライ・ウッドさまへ行って森林や丸太を輪掛け乾燥している土場、そして製材工場を見学し、さまざまな仕掛けの中で安成工務店,トライ・ウッドの皆さんが参加者と一緒になって楽しむ一泊二日の体験ツアーです。

森林や製材工場内にトライ・ウッドさまの理念“Pay it forward” が掲げられていました。“Pay it forward”を日本語に訳すと「恩送り」です。誰かから受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に送るという意味です。

安成工務店,トライ・ウッドのみなさんは森林体験ツアーに来場したお客様のためにそれはそれは一生懸命に取り組んでいました。約20年の歴史を感じさせる工夫が随所にみられましたし、とにかくスタッフの皆さんの目が輝いていて、マンネリを感じさせません。

森林体験ツアーの収支は必ずしもよくなくても、自分たちの姿勢に共感する工務店さんのお客様にわかっていただければいい。姿勢に共感するお客様こそが本当のお客様だという気持ちが見ている私にも伝わってきました。森林体験ツアーが安成工務店さん,トライ・ウッドさんのスタッフの皆さんのベクトル(方向)合わせになっていると伺いました。

実際に丸太を製材するところを拝見したところ、しっかりと枝打ちがされていて節の小さい材料が取れました。枝打ちをしたのは数十年前だと推測されますので、当時林業に携わっていた先輩が後世のためにしていただいた仕事の尊さを感じさせる材料です。

「木を見て森を感ず」。材料の向き不向きを瞬時に判断する仕事の中で製材された角材だけを見るときでも、樹木が数十年以上をかけて森林の中で育ってきて、先輩が手をかけてきた歴史を感じる気持ちを大切にする気持ちを持って材料を使う姿勢が、木材業界人としてあるべき姿勢ではないでしょうか。

自分の都合よりも「公」の都合を大切にすると、その場では「損してしまった」と思うかもしれません。しかし、「公」の都合を大切にして行動し「恩送り」の姿勢を続けることが、結局は心の底から「これでよかった」と思える気持ちを積み重ねることにつながり、自分の気持ちを穏やかにしていきます。「恩送り」の姿勢を続けていくと、「損してしまった」ではなく、「公」のためになるならいいと思えるように、気持ちがほんの少しづつですが変わっていくように感じます。

「木を見て森を感ず」。「恩送り」をする人生。私自身の人生もそうありたいと思いますし、社員・関係者のみなさまの人生もそうあってほしいと心から願います。

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2017年07月31日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://shizensozai.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/255

コメント コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)

スパムコメント対策のため、コメント投稿時に下記の文字を入力していただく必要があります。






はじめまして、木村です。
住宅の中に木材をはじめとした自然素材を使っていただくことで、環境負荷を減らし、持続可能な社会を作る手助けがしたいと思い、このサイトをはじめました。

プロフィール日記

最近の記事
2022年6月「何とかして役に立ちたい」から道は開ける
2022年5月「新奇歓迎の基本は周囲への感謝」
2022年4月「元には戻らない」
2022年3月「誰にでもある二つの尺度」
2022年2月「めんどくさい」超えは幸せへの道
最近のコメント


(c) Copyright 木村木材工業株式会社 All Rights Reserved.
Supported by ホームページリニューアルセンター (ビジネスブログ作成)