今月7日、和歌山県田辺市で行われた株式会社山長商店代表取締役社長 榎本崇秀さん
お別れの会に参加しました。榎本崇秀さんは享年40でした。当日は台風5号が上陸し、飛行機、鉄道、高速バスがすべて運休になるほどの荒天だったにもかかわらず、約1200人収容の会場がほぼ埋まりました。もし天気が良ければ会場から人があふれてしまったでしょう。榎本崇秀さんがいかに多くの人に愛されていたかが偲ばれます。
榎本崇秀さんは周囲への感謝を表に出す人でした。今年1月に東京のホテルで約300人を集めて行われた社長就任披露パーティーのスピーチでも、先輩、お客様、そして社員への感謝の気持ちを伝えていました。事業に対する意欲もあり、周囲からも今後を大いに期待される存在でした。
しかし、とても残念ではありますが榎本崇秀さんはこの世を去りました。最愛の奥様と幼い娘さん2人を残して先に旅立つ気持ちを思うと言葉にもなりません。以前、榎本崇秀さんに電話で研修会の報告をした際、榎本さん自身が参加できなかったので「残念や~」と言われたことがありますが、きっと「無念や~」と心の中で叫んでいたことでしょう。
人は二度死ぬといいます。一度はその人が亡くなったとき。二度目はすべての人の記憶から消えたときです。亡くなった人のことを思う人がいる限り、たとえ亡くなった人であってもまだ生き続けているのです。
いまここに会社があって、毎日仕事をさせていただいている。それは111年もの間
会社に、森林にかかわっていただいた先輩のみなさま、お客様、仕入先、関係者のみなさまのおかげです。先輩やお客様に対する感謝の気持ちをもち、将来当社にかかわる人たちによりよい形で会社を遺すことが私たちの使命ではないでしょうか。
一隅を照らし、木を見て森を感じて恩送りをする気持ちを持ち続ける。
夏は一瞬で終わりますが、感謝を一生続けていく姿勢が、私も含めて社員・関係者の皆さんの人生をよくしていきます。榎本崇秀さんのお別れの会に参加して、改めてそう感じました。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2017年08月31日
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