今月20日、インテックス大阪でJBN(全国工務店協会)国産材委員長として講演をしました。地元以外で、ましてや関西で講演するのは初めてです。講演の依頼がきたときには驚きましたが、「私でよければ」と思いお引き受けしました。
ほぼ時を同じくして月刊誌から原稿執筆依頼をいただきましたし、別の月刊誌から座談会への参加依頼をいただきました。どちらも「私でよければ」と思いお引き受けしました。
「私でよければ」と思った理由は私が小学校を卒業する際に担任の先生からいただいた手紙です。当時、中学受験に合格したばかりの私にあてて、先生は「木村くんの恵まれた才能を人のために使ってください。あなたの才能は人のために使ってこそ価値があるのですから。」と書いていただきました。
当時小学校6年生だった私には先生の手紙に書かれた意味がピンときていませんでしたが、大人になって意味がわかってきました。今でも手紙は大切に保存してあります。
もし恵まれた才能と言っていただけるのであれば、それは両親や先生など周囲の大人の皆さんのおかげです。才能をいただいたことに感謝する心をもつと、才能は人のために使ってこそ価値があるという考え方に納得できます。講演を聴きにきていただく人のためにお役にたてればいい。そう考えると「私でよければ」という気持ちが自然と出てきました。
鍵山秀三郎さんの著書「頭のそうじ 心のそうじ」の中に、
「世の中は、たいへんなことをやった人のみが成長するようにできているのです。事実、たいへんなことをしないで成長した人はいません。たいへんなことをやったから成長できるのです。」と書いてありますが、私も全く同感です。
講演の準備は、自分の考えをまとめるよい機会です。講演会場に隣接したホテルに前泊し、当日の正午まで準備をしていました。初めて講演するテーマでもあり、正直大変な状況ではありましたが自分が成長する良い機会をいただきました。
今回、大阪で講演をさせていただき、あらためて私はまだまだ自社の事業に才能を使えていないし、社員・関係者の皆さん、お客様、仕入先、当社に関係するすべての人に役立つために当社の事業に才能を使うことが私のできることであり、使命だなと感じています。
「私でよければ」と一生言い続けられる自分でいたいですね。周囲の皆さんやあとから来る人たちのためにも。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2017年09月29日
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