平昌オリンピックが終了しました。日本が過去最多のメダルを獲得して
気持ちよくなった人も多いと思います。個人的には、小平奈緒選手が
何度もオリンピックに挑戦した結果、30歳を超えて金メダルに
輝いたことを聞き、長年気持ちを切らさずに続けてきた本人の努力と、
小平選手を支えてきた周囲の皆さんに心から敬意を表します。
オリンピックでメダルをとった選手のインタビューでは、
周囲への感謝の言葉をよく聞きます。
それは選手個人の力だけでなく、周囲への感謝の気持ちが
あるからこそ結果が出るからだと思います。
志に向かって妥協点を高く持ち自分の全力を出す姿勢を
続けていると、妥協点を高くしようとする人が
周囲に集まってきます。一人では成しえない仕事も
共感する人と一緒になってできれば、
最高到達点ははるかに高く遠くなります。
私は山下達郎さんの音楽が好きです。
好きな理由の一つが妥協点の高さです。
山下達郎さんの代表曲「クリスマス・イブ」の間奏では
アカペラでバッヘルベルの「カノン」を歌っていますが、
わずか8小節のために48回録音して半日を費やしたそうです。
「クリスマス・イブ」は日本のシングルチャートに
連続でチャートインした最多年数の曲として
ギネス世界記録に認定されました。
当初はアルバムの一収録曲として発表されたにもかかわらず、
妥協点の高い積み重ねが誰も予想しなかった
ロング・ヒットを生みました。
森信三先生の言葉が私の思うところを
よく表していますので引用します。
「この人生というものは、二度と繰り返すことのできないものである。
だからわれわれは自分がもって生まれた能力を、
ぎりぎりのところまで発揮した上で棺桶に入るというぐらいの
意気込みがなくてはいけないと思うのです。」
「人は職業以外の道によって、その個性を発揮することは、
ほとんど不可能に近い。」
私たちの仕事にも同じことがいえます。木村木材工業を通じて
使われる木材が一番使い方として価値が高められる。
お客様にとっても森林にとってもそして自社にとっても
一番良い形を全力で追求する。それが当社の考え方
「木材の最大経済活用を目指す」です。そのためには一人一人が
木材の価値を高めるために全力を出すことが欠かせません。
妥協点を高く持ち続ける。そのためには日頃の小さな動作を
妥協せずに行うことから始めたらいいと思います。たとえば、
買い物をするときに面倒だからといって紙幣から出すのではなく、
手持ちの硬貨から先に出す。横断歩道を渡るときにはたとえ
車が来なくても青信号になってから渡る。会った人には
大きな声であいさつをする。続けていて自分がいいと思える
習慣を続けていくことが、私たちの人生をよくしていきます。
社員・関係者の皆さんには人生の最高到達点を
高くもっていただきたい。
皆さんの人生の最高到達点が高くなることが、
私自身の人生の最高到達点を高くします。
妥協点を高く持ち続けることを
日頃の動作から実践していきましょう。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2018年02月28日
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