先週土曜日にプレカット工場内の一斉清掃を行いました。一斉清掃で工場内を清掃するのは初めてですが、次々と自分で進んで範囲を拡げて清掃をしている姿を見て、「頼もしい」という声を聞きました。問題に気づいて自ら行動する姿は周囲の気持ちを明るくします。私も社員の皆さんが清掃している姿を見て気持ちが明るくなりました。ごくろうさまでした。
私は先月末に生まれて初めてメガネをつくりました。老眼が進み、書類の文字が見えにくくなったからです。メガネをかけると見える像の輪郭がはっきりして、
細部に気づきやすくなります。私にとっては今までになかった新鮮な感覚です。
業績の見える化はメガネをかけるのと似ています。それは、会社の全体像がはっきりするからです。見える化の数字を知ると問題に気づきやすくなります。社員の皆さんにも今までになかった新鮮な感覚を感じてもらえればと思っています。
見える化は問題に気づいて会社をよくしようとする気持ちを産むための方法です。大切なのは気づいた後の行動です。「こうやったらよくなるんじゃないか」という気づきがどんな小さくても生まれたら、まずやってみることです。
「動中の工夫は静中の工夫の百千億倍」(白隠禅師の言葉)です。やってみる中で出てくる工夫は、机の上で考える工夫よりも百千億倍の価値があります。
周囲がどう思うかを気にして動きにくいという人は当社の中に少なからずいるでしょう。それを承知であえて書きますが、将来への希望は皆さん自身の行動の中から生まれます。行動すると現状維持をしたい人からの「妨害」も出てくるでしょうが、それを乗り越えて我慢と工夫を続けた後には「望外」の喜びが待っているものです。ただし、将来の喜びは保証されてはいません。保証されている物事に対するエネルギーは小さいです。保証されていないものに対してこそ大きなエネルギーが出ます。
高校野球は保証されていない「甲子園」を目指して全力でプレーします。以前の大会で大敗した相手に対しても何が悪かったのかを考えて問題に気づき、工夫して全力でプレーする姿が共感を呼びます。
仕事も同じではないでしょうか。見える化によって問題に気づき、工夫して仕事をする。結果が保証されていないからこそ、全力で仕事にあたる。この姿勢を続けていれば、将来に間違いなく希望が持てるようになります。
将来への希望は、自身の行動の中にあります。私はそう信じて行動しますし、社員・関係者の皆さんにもそうあってほしいと心より願います。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2018年07月31日
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