今月、5年ぶりにカナダ・バンクーバーへ行ってきました。前回訪問したときには製品をぜひ買いたいと思っていた製材工場が、今回訪問したところ経営者も社員も入れ替わり、柱に落書きがあるなど工場の状態が一変していてこの工場の製品は買えないなと感じるほど状況が変わっていて驚きました。
現代は情報伝達のスピードが速い時代です。15年前にはバンクーバーの日本料理店で日付遅れの読売新聞を販売していましたが、今では誰もがスマートフォンでカナダにいながらにして日本のニュースをチェックできます。
情報伝達が速く、変化の速い現代は、「上がり」のない時代です。そのときにはこれが一番だと思える方法でも、後からもっといい方法が出てくることは十分あり得ます。今の方法がいつまでも一番でいるとは限りません。時代の変化に対応していくためには一生学び続ける姿勢が欠かせません。
ガンジーの言葉「明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい」は変化し続ける現代にこそあてはまると改めて感じます。
誰もが便利さを得られる時代は、妥協点を高くもって自分を高めていこうとする人と、これだけ便利さの恩恵を受けられれば十分だと思って歩みを止めてしまう人の差が大きくなる時代です。
手軽に知りたい欲求を満たせるのは消費者にとってとても良いことですが、
便利さの恩恵を受けているがために待てる時間が短くなり、忍耐力が失われてしまうのは良いことではありません。
これからの時代は、お客様に求められるものがより高度に、より複雑になっていきます。お客様の期待にこたえるためには、今までにやったことのない仕事やより高度な仕事に取り組む場面が出てきます。簡単には進まない仕事も少なからずあるでしょうが、忍耐力を持って取り組むことができれば成功する可能性が
高くなりますし、たとえ失敗したとしても次に生かせます。
社員・関係者の皆さんには「上がり」のない時代の中でも、便利さに流されることなく妥協点を高くもって自分を高め、忍耐力をもって仕事に取り組み、よりよい人生を送っていただきたいと心より願います。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2018年08月30日
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