今月8日、北本総合公園で行われたきたもとスポーツフェスティバルに出展しました。ブースには大勢のお客様に来ていただき、丸太切り、ネームプレートづくりをしていただきました。
私の印象に残ったのはお客様の笑顔です。木材に見て触れていただくと、親子ともに笑顔になります。お客様の笑顔を見て、私たちも気持ちが良くなります。木材には気持ちの「浄化」作用があると感じます。
当日参加してくれた人、準備を手伝ってくれた人、手伝いに快く社員を送り出してくれた人、応援してくれた人、皆さんありがとう。木材のもつ気持ちの「浄化」作用をこれからも広めていきます。
さて、最近私は自分が生かされていると感じるようになりました。
今日私が生きているのは亡くなった父・卓司が(旧制)中学時代結核になったときに当時出たばかりで結核の特効薬といわれた抗生物質ストレプトマイシン注射を打ったからです。「不治の病」と言われた結核を治したい一心で、当時の値段で一本10万円するストレプトマイシン注射を父は五本打ちました。
注射の代金を出すために木村家は当時横浜にあった家を売ったそうです。でもその価値は十二分にあり、注射の効果が出て父の結核は完治しました。父がいなければ私は存在しません。ご先祖様の英断に感謝するとともに、私の命も「生かされている」と感じます。
しかし、ただ「生かされている」だけでは生きている意味が足りないとも思います。ご先祖様、諸先輩からいただいた現在の環境を、自分が次の世代によりよい形で渡すことが、私の生きている意味です。
父は大病をしたことで自分の気持ちを振り返る内省の時間がありました。私には大病の経験はありませんが、内省の時間は持ちたいと思います。私にとって、毎朝会社の掃除をする時間はものごとを考える時間になっています。掃除をするときれいにすることによってみえてくるものがあります。心の中もきれいにすることによって自分の役にたつことではなく、周囲の役にたつことを中心に考えられるようになります。幸か不幸か父・卓司は大病を経験したことがのちの人生に生きたのではないかと、今振り返ってみてそう思います。
誰でも自分の人生を意味のある人生にしたいと思っています。意味のある人生にする前提は自分が「生かされている」と感じられること、そして「生かされている」自分の状況に感謝する心をもつことではないでしょうか。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2018年11月05日
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