先月から今月にかけて九州(福岡県、熊本県、鹿児島県)と岩手県で講演を
行いました。九州では国土交通省の補助事業として行われる大工さんの育成研修で木材の種類・特性を話す、私にとって初めてのテーマで講師依頼をいただき
ました。私の持ち時間は4時間です。
昨年8月に講師依頼をいただいたとき、私は「周囲の役にたつなら」と考えて依頼を受けました。自分を成長させてくれるいい機会ですし、もし私が受けなければ私の周囲で誰かが講師をやらなければならなくなります。周囲に迷惑がかかるのなら私のところで止めなければという思いもありました。
学習は必要に迫られてやったほうが効果的に短期間で身につきます。4時間もの間、人前で話をするためには、単に木材の種類・特性を知っているだけではなく、第三者に説明して納得させることができるまで理解するようになるからです。講演の準備をしている中で知識が短期間で効果的に身に付くことを実感しました。
講演当日の朝はぎりぎりの時間まで準備するため心理的に極限状態になりますが、聴衆に喜んでもらえるイメージをもって話して、その通りの反応が返ってくると嬉しいものです。講演が終わったときの達成感は何ともいえません。
必要に迫られたときにどう反応するかで社員・関係者の皆さんの人生は大きく変わります。自分のためだけではなく、周囲のためにやっている、今だけのためにやっているのではなく、将来の世代のためにやっていると思えれば、簡単には途中で投げ出さないものですし、知識を短期間で効果的に身に付けて成長実感を味わえます。
自分が苦しいと思うときほど、周囲の人を喜ばせることによって自分の苦しみが小さくなることを、昔の人は知っていました。私自身も日々そうありたいと思いますし、社員・関係者の皆さんにもそうあってほしいと心から願います。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2019年02月28日
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