今月22日に即位の礼が行われ、令和天皇陛下から「国民に寄り添う」というお言葉がありました。私は育樹祭で当時の皇太子殿下ご夫妻(現在の令和天皇陛下ご夫妻)が退場時に緑の少年団の皆さんにかなり長い時間お声がけをしている姿を何度もお見掛けしました。「国民に寄り添う」というお言葉は本心からでたものだと思いますし、
言行一致していると感じます。
「寄り添う」とは、そばにぴったりと寄るという意味です。そばにいるだけではなく、相手の気持ちに共感して、相手の気持ちと自分の気持ちを同調させるという意味合いも含まれています。
私は、「寄り添う」という言葉に重みを感じます。「寄り添う」ためには、相手を受け入れる態勢ができているかどうかが問われるからです。礼を正して相手の話を聞き、
何を考えているかなと相手を思いやり気持ちをもつことが基本ですが、いつも相手が
受け入れてくれるとは限りません。そんなときでも相手のためを思って受け入れる態勢がとれるかどうかが常に問われます。
自分に与えられた状況を受け入れていくか、受け入れずに避けていくかは長い人生において大きな差が出ます。時に理不尽に思えることもあるでしょうし、なんでこんな目に会わなければいけないのだろうと思うこともあるでしょう。そのときに、与えられた
状況(自分にとっての不都合)がどれだけ受け入れられるか。それが、皆さんの人生においても私たちの会社においてもよくなるか悪くなるかの分かれ目になります。
相手を、与えられた状況を受け入れられるかどうかは私たちの心の持ち方次第です。
いま、私たちが持つ能力や才能は決して自分だけのものではありません。産んで育ててくれた両親があり、両親を産んで育ててくれたご先祖様があり、お世話になった会社やお客様、地域の人々があり、何よりも働いてくれている皆さんがいるから今日の当社があります。
周囲に対する感謝の気持ちを出して、自分のためではなく、世のため人のために自分の持つ力を全て使うようにしていけば、結果として良かったと思える人生にできます。
私自身は「社員に寄り添いたい」と常に思いますし、当社を「お客様に寄り添う」会社にしていきたい。感謝の心と謙虚さをもって、与えられた状況をまずは受け入れていく。そこから会社も、私たちの人生も良くしていきましょう。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2019年10月31日
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