世の中が自粛ムードになっています。不要不急の外出は控えるようにと要請されて、休日に行く場所がないと感じる人がたくさんいます。日常のありがたさを感じる反面、
こんな時だからこそ将来のために役に立つことをやろうと思う人と、ただ先が不安だと思いながら動かない人でのちに大きく差が出るのではないかと思います。
仕事に専売特許はいらないという意味は、代わりにできる人を増やすことです。
社内では今までにやったことのない仕事への取組みが続いています。たとえば新しいモルダーについて「時間が空いたので操作を教えてください」と自ら積極的に名乗り出る人と一生懸命操作を教えている人のやり取りを見て、新しい仕事のやり方に対応しようという努力に感動しました。
わからなければどうやったら理解できるようになるかを考えて仕事に取り組む。そのときに、目標をもって取り組むといいです。目標が大きすぎてできそうにない場合には、分割して取り組むと達成しやすくなります。
20年前にカナダ・バンクーバーへ飛び始めた頃、私は通訳を介さずに自分の英語で商談ができるようになる目標をもっていました。まずは同行した商社駐在員の皆さんの英語をひたすら聞いてこの局面ではどのような表現を使うのかを知り、話してみて通じるかどうかの試行錯誤を繰り返しました。最初のうちは馬鹿にされたこともありましたが、相手の配慮もあり場数を踏むうちに何とか通訳なしで商談できるようになりました。
代わりにできる人を増やせるかどうかは、仕事を受ける人の積極性が大きく左右します。たとえば、仕事を渡す側に渡したいという意思があっても、受け手の積極性が感じられなければちゅうちょしてしまうかもしれません。その結果、専売特許が強化されるのは私の本意ではありません。
代わりにできる人が増えると、その仕事をどうやったら誰にでもできるようにできるかを一緒に考える人が増えて、一人では進まなかった仕事の標準化が進みます。
専売特許はいらない。代わりにできる人を増やしていく努力を続けて、長く続けられる会社にしていきたい。それが今の私の願いです。ぜひ力を貸してください。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2020年03月31日
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://shizensozai.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/287
コメント
コメントしてください
|