今月、令和2年7月豪雨として歴史に名を刻む大雨が降りました。いつどこでどんな災害が起こるかわからないと思えるほど、天災は忘れる間もなくやってきます。
天災に限らず、長い間変わらなかった前提条件が次々と崩れます。昨日まで当たり前だった前提が今日は違ってしまうことが日常茶飯事として起こりえる時代です。
変化に対してどう対応するか。自分ごととして考えられれば、変化に対してこうしてみたい、こうやろうという考えがでてきます。もちろん、考えるには情報が必要です。
変化に対応できる会社と変化に対応できない会社の差は、突き詰めると変化を自分ごととして考えられる社員が多いか少ないかの差です。変化を会社の将来のために自分ごととして考えられれば、変化に積極的に対応する姿勢をもって立ち向かえます。逆に他人ごとでやらざるをえないからやるという姿勢は、変化に対して消極的な対応を産み、気持ちが逃げていきます。
今回社員の皆さんに決算数字を説明したうえで全社員レポートをお願いしたのは
皆さんに会社の将来を自分ごととして考えてもらう習慣をつけてほしいからです。
会社の競争力を産むのは財務ではなく、社員・関係者の皆さんが会社の将来を自分ごととして考える姿勢から出る積極的な気持ちです。この気持ちが定着することが、当社の長期的な競争力を生み出す原動力です。
物事はまねやすく、精神はまねにくいものです。同じ機械があるから同じ製品ができるとは限りません。同じ生産機械を据え付けることはできても、同じ文化を根付かせるのは容易ではありません。
具体的には、変化がいつ起こってもおかしくないという気持ち(=常在戦場)を持ち続けることではないでしょうか。自分の利益だけではなく会社の将来を自分事として考えるためには、その時になればできると考えるのではなく、日ごろから変化に対応する姿勢を持ち続ける人が、日常的に変化する時代の中でも生き残れる人です。
私は当社を会社の将来を自分ごととして考える社員の集団にしたい。それが社員・関係者の皆さんの人生を良くするために私が実現したいことです。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2020年07月31日
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