私が毎朝工場・事務所の鍵を開けて自転車で家に戻る途中、自分の店先だけではなく道路向かいにある小学校の歩道や、医院の駐車場をほうきで掃いている人がいます。自分の家の前を掃く人はよく見かけますが、周囲まで毎日のように掃いている人はめったにいません。それだけに私はほうきで掃く姿を見るたびに感心していますし、この人の経営する店からものを買いたいなと思います。その姿に心の広さを感じて、自分もそうなりたいと思うからです。
皆さんは同じ内容の見積を頼んだときに、簡単ではないですけれどまずやってみますと受ける会社と、これは時間かかるので期限には間に合わないですと言ってくる会社と、どちらに発注しようとしますか。私は、すぐには注文にならないとわかっている仕事に対してでも手を抜かずに答えてくる会社に発注します。
その気になればできるさというのはいつまでもその気になるときは来ませんし、今は本番じゃないからという気持ちで過ごしていると、すべての物事はつながっているので予想外のところで影響してきます。え、そんなあと思ったときには遅いもので意外なところを周囲は見ているものだと常に意識していなければいけません。
ですから日常がすべてです。お客様にこの人、こっちがわの人と思っていただけるかどうか。相手をたてることが結局自分の想いを通じさせて自分の思った通りにする一番の方法だということに気づいて実行するかどうか。会社全体 あるいは地域全体 どれだけ広い範囲で、どれだけ長い時間軸でものを考えているか。それが試されるのが現在進行中のコロナ禍の状況です。
常に変化する状況への対応は大変ですが、やり続けていれば面白いものですし、面白いと思えば人間やるものです。私は、目先の得を追うよりも将来の楽しさのための仕事をやりたい。面白い将来づくりは変化への対応から始まります。面白さを阻むのは、実は自分の面倒くさがりです。制約があるからこそ面白い。面白がれば仕事は進みます。
一事が万事、日常がすべてです。どうか皆さんも気を抜かずに変化への対応をやり続けて、大変だけれど仕事って面白いなと感じてもらえる会社にしていきましょう。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2020年09月30日
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