今年も桜の季節がやってきました。
桜は私たち日本人の気持ちを高揚させます。
コロナ禍でも咲き誇る満開の桜を見ていると、どんな状況であっても
全力で対応して生きるというメッセージを感じます。
いま、木材業界は私も経験したことのない木材の急激な値上がりと
品不足に直面しています。木材業界関係者は異口同音に
「先が見えない」と話しています。
それだけ経験則が通じないと感じられる状況です。
環境が目まぐるしく変化して、将来の予測が困難な状態のことを
変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の4つの単語の頭文字をとって
VUCA(ブーカ)といいます。ゆるめの服のことではありません。
いま木材業界で起きている状況はまさにVUCA(ブーカ)そのものです。
私は、VUCA(ブーカ)と言われる状況に対応するには
どうやったらできるか、どうやったら周囲がよくなるか。
それだけを考えて行動すればいいと思っています。
全体によくなって喜んでもらいたいと思って前を向いて
状況に対応していくと、経験したことのないことに対応する中で、
思う通りにいかないことが数多くあります。
失敗した、損した、と思う感情もたびたび発生します。
同じ失敗を繰り返すのは恥ですが、わからないことを
素直に認めて周囲に教えてもらい、失敗から学ぶ姿勢をもって
次に生かすことができれば、失敗も価値ある体験です。
失敗を通して価値ある体験を重ねていくことが視野を広げて
解決に向かいます。自分勝手ではなく、全体のためを考えて
行動する姿勢を続けていると、
「この人は私のことを考えてくれている」と共感を呼んで
自分のやりたいことがやりやすくなります。
逆に、自分は損したくない、文句をいわれたくない、
現状維持が良いので変えたくないという対応をしていると、
視野を狭めて閉塞感を産み、
「この人は自分勝手で私のことを考えてくれていない」と思われて、
周囲から失望され自分のやりたいことがやりにくくなっていきます。
いつの時代でも現状これでいいということはなく、
与えられた状況に対してどう思うか、どう考えるかで
大きく差が出てきます。経験したことのない、
わからないものに対して向かっていけるかどうか。
それが社員・関係者の皆さんの人生を大きく左右します。
変化する状況に対応するために、どうやったらできるか、
どうやったら全体がよくなるか だけ考えて実行する。
自分がよくなければ損してしまうという気持ちはいりません。
目先の損得ではなく、長い時間軸で、広い範囲で
考えて行動できるかが問われます。
考えようによってはいままでになかった、変化に富んだ
面白い時代を私たちはいま歩んでいます。
先が見えない時代においても、前を向いて歩いていきましょう。
VUCAとは
Volatility(変動性・不安定さ)
Uncertainty(不確実性・不確定さ)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という
4つのキーワードの頭文字から取った言葉です。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2021年03月31日
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