今月、私にとって大いに考えさせられる出来事がありました。
それは、新潟県を中心に発生した中越沖地震です。
この地震で、当社が長い間お世話になっている
柏崎市の木材業者さんが大きな被害を受けました。
置場に積んであった木材の在庫が全て崩れてしまい、
敷地内にある建物が全部歪んでしまって、
復旧にかなりの時間がかかる見込みです。
私は実際に見たわけではありませんが、
想像を絶する惨状と聞いています。
地震の被害にあった方に、心からお見舞いを申し上げます。
もしこの地震が当社の近くで起きたらと考えると、他人事ではありません。
毎日、私たちは当たり前のように事業所内や伐採現場で仕事をしていますが
地震が来ればいつ在庫や立木が倒れてきてもおかしくないですし、建物にも
大きな被害を受けるでしょう。工場の建物が建っていることは一見当たり前の
ようですが、普段当たり前だと思っていることは、
意外と簡単に崩れるものだということを中越沖地震は教えてくれました。
今回の地震では柏崎刈羽原子力発電所も大きな被害を受け、停止しました。
先日、雷雨の際に短い停電が起きて家の中が真っ暗になった人も多いと
思います。普段、照明のスイッチを入れれば明かりが点くのがあたり前ですが
停電を経験すると、電気が安定供給されていることのありがたさがわかります。
柏崎刈羽原子力発電所の再開までには1年以上かかるそうなので、電力の
供給余力が少ない状態が当面続くことは間違いありません。
電力需要が供給力を超えてしまえば停電が起きますので、
停電の危険を少しでも避けるために、
節電に努める必要があるのは書くまでもないことです。
これからの時代、中越沖地震のように、いままで当たり前だと
思っていたことが、ある日突然崩れてしまうことがたびたび起こるでしょう。
その時に必要なことは、「当たり前のことに感謝する心」と
「お役立ちの精神」ではないでしょうか。
「当たり前のことに感謝する心」の一例をあげます。
先日、林野庁のある補助事業の審査をお手伝いする機会があったのですが、
その時に感じたことは、「木材業界で財務体質の良い会社は少ない」
ということでした。
幸い、当社は財務体質の良い会社として社会的な信用をいただいています。
社員の皆さんにとっては当たり前のことでしょうが、私は、
諸先輩につくっていただいたこの信用を大変ありがたいものだと感じています。
ですから、この信用を大切にしていますし、社員の皆さんにも
大切にしてほしいと心から願います。
「お役立ちの精神」も大事です。
皆さんは、「何かお客様のために役にたつことはないだろうか」
「何か仲間の役にたつことはないだろうか」
「何か家族のために役に立つことはないだろうか」
と考えたこと、ありませんか?
誰でも、人の役にたった時、人から感謝された時は嬉しいものです。
「お役立ちの精神」は、やがて「助け合いの精神」に発展します。
「お役立ちの精神」を受けた人は、自然と受けた相手に対して
「助け合いの精神」を持つようになるからです。
何か当たり前だったことが変わってしまって不便をこうむったときに、
「何でこんな不便を被らなければならないのか」と不満を言うのと、
「今までどうもありがとう」と考えるのとでは、
天と地の差があります。
これからの変化が激しい時代に、
「今までどうもありがとう」という精神で状況に立ち向かうことができれば、
必ず良い未来が開けると思いませんか?
全ては社員の皆さん一人一人の心の持ち方しだいです。
私は、社員の皆さんが明るい未来を過ごせるようにするためにも
自分の中に「当たり前のことに感謝する心」と「お役立ちの精神」を常に持って、
会社の経営に当たります。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2007年08月01日
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ついこの前また新潟で震度6の地震があったよね。
なんでまた新潟なのか、、、。まだ中越地震の傷が癒えてないのに、、、
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トラックバック時刻: 2007年08月01日 17:51
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