私は人を急かせるのが大嫌いです。
以前にも「大至急をやめよう」と書いたことがあります。
そのときには、「急はミスと事故と損のもとだ。
急という言葉を見ただけでプレッシャーを感じる人は多いだろう。
期限がいつなのかわからないのに急がされるというのは仕事をする人の
気持ちを害し、ミスを発生させ、事故が起きる。結果、会社が損をする。
言葉の使い方ひとつで対応がずいぶん違うものだ。」と書きました。
今でもこの考え方に変わりはありません。しかし、今回書きたいのは
「需要が減少しているときに、遅い対応をしていたのでは、仕事が逃げてしまいます。
いままでよりも、いかに早い対応ができるかが問われる時代になっています。
生き残りのためには、相手に対応を急かされる前に、
早い対応をすることが大前提になります。」ということです。
対応の早さが問われるのは、営業部門だけを指して言っているのではありません。
間接部門を含めて、私が会社全体にぜひ伝えたいメッセージです。
自分が期待したよりも早い対応をしてくれると、嬉しいものです。
逆に、自分が期待したよりも遅い対応をされると、がっかりするものです。
私は、「自分がしてもらいたいことをやる」という姿勢で物事を判断しています。
ですから、できるだけ早い対応をすることが、相手にとって良いことだと思えば、
できるだけ早い対応をしています。
自分が早い対応をする気持ちの中には、社員の皆さんに対しても「早い対応をすれば
相手にも喜ばれますよ、皆さんも早い対応をしてください」という
メッセージも入っているのですが、そのことをわかってくれる人と
わかってくれない人がいることは残念ながら事実です。
わからない人に対してはわかってくれるまで待とうという対応が
これまで多かったのですが、現在の状況は待つことを許しません。
どんどん仕事が逃げていってしまうからです。
私は、上に立つ者が心がけるべきことの中に、「人の話を聞く耳を持つこと」
「相手の期待よりも早く対応すること」があると考えています。上に立つ者にこの
二つがないと、部下の立場を考えたときに、かなりしんどい状況になると思いますし、
これから対応の早さがもっと求められる時代に、ついていけなくなる可能性があります。
単にパソコンの操作が早ければいいというわけではありませんが、
パソコンを的確に操作して反応のスピードを上げることも、
相手の期待よりも早い対応をするのには必要なことでしょう。
その意味ではパソコン操作に熟達することもこれからの時代には必要不可欠だと思います。
誰しもが「自分のペースで仕事をしたい」と思うものです。反応を早くすれば
相手のペースで仕事をすることになって、自分のペースがかき回されるだけだと
思う人も少なからずいるでしょう。
でも、私はそう思いません。反応だけを早くしておいて、その後は自分のペースで
仕事を進めることは十分に可能です。「やらなきゃならない仕事だけど、面倒臭いから
後回しにしよう」という仕事ほど、先に手をつけておけば手間をかけずに済むのに、
後になってやるから大きな手間がかかるのです。当社内でも数多くその事例を見ます。
人に急かされる前に早い対応をすること。これからの時代を生きるうえにおいて
ぜひ心がけてほしいです。もちろん、私も心がけますよ。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2009年11月30日
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://shizensozai.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/159
コメント
コメントしてください
|