昨日夕方、改善チームの打ち合わせに途中から参加しました。

改善チームは、会社の将来を考える仲間が自発的に集まってできたチームです。
部署も、役職も、関係ありません。○○事業部の　ではなく、木村木材工業の
一員として、会社の将来を一緒になって考えている姿を見て、私はなんだか
とても嬉しくなりました。

なぜ嬉しくなったのか？
それは、会社の将来を一緒になって考える仲間ができた！と感じたからです。

改善チームのメンバーが、会社の将来について真面目に前向きに話し合う姿を見て、
「これこそが、自分が長年求めていたものだったんだ」と感じました。
会社を何とかしたいと思う心が、会社の将来を一緒になって考える
仲間をつくったのなら、今の状況でさえ決して悪くないと思えるくらいです。

正直、当社には「今の状態から考えると、将来に対して前向きになれない。
将来を考えるのは上の仕事。自分たちは目の前の仕事をしていればいい」と
考える人もいます。

この心理の背景には、本人の考え方だけでなく、私の振る舞いが
そう思わせている部分があるのではないでしょうか。
すなわち、心の片隅のどこかで「自分は経営者。周囲は社員。
経営者は知識があるのだから、会社の将来に対して、
社員よりもいい答えを出せるはず。」
という意識があったから、社員の皆さんにそう思われるようになるのだと思います。

しかし、昨日私の目の前で展開された改善チームの話し合いの内容は、
私の潜在意識を一掃するものでした。

「こんなに真剣に会社の将来を考えている仲間がいるんだ！」

自身の無知を恥ずかしく思うとともに、これから仲間として会社の将来を一緒になって
考えることができると思うと、嬉しくなりましたし、これほど心強いことはありません。

今年１月の「社長の一言」に、
「会社の将来を社長一人で考えて、社員はただそれを実行している会社と、
５０人の社員が主体性をもって、会社の将来を考えて、実行している会社とでは、
どちらが将来生き残れそうでしょうか？　どちらがよい会社になるでしょうか？
多勢に無勢では、結果は見えていると思いませんか？」と書きました。

今、木村木材工業は「無勢」から「多勢」に変わりつつあるところです。
まだ途中ですから、「多勢」とはいえない状況ですが、改善チームが主体性をもって
活動を続けていくことによって、「多勢」になっていく過程を体験することができたら、
活動するメンバーはすごくやりがいがあるでしょうし、職場の雰囲気がよくなって、
業績回復につながるでしょう。実現可能なイメージが浮かぶと、楽しくなってきます。

「仕事」＝「作業」と考えているうちは、同業他社と同じレベルです。
「仕事」＝「作業」＋「改善」と考えると、他社より少し先んじることができます。
「仕事」＝「作業」＋「改善」＋「変化」と考えれば、圧倒的に他社より優位に立てます。

改善チームの活動をきっかけとして、「仕事」＝「作業」＋「改善」＋「変化」と主体性
をもって考える人が増えることを、期待します。私も仲間として一緒に考えます。

投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業（株） : 2011年08月31日

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