今年上半期は、消費増税の影響で需要が落ち込んでいる中、
わずかですが前年同期を上回る売上を上げることができました。
これも、当社を支持していただいているお客様のおかげであり、
社員・関係者の皆さんが一生懸命働いていただいた結果です。
この情勢下で売上を増やすことは並大抵のことではありません。
皆さんの努力に心から感謝申し上げます。ありがとう。
さて、今月初旬に熊本県人吉市の泉林業さまを訪問しました。
泉林業さんは天然乾燥材で家を建てている熊本県の新産グループさまに
丸太を供給していることで知られていますが、西日本でいち早く
高性能林業機械を導入したことでも有名です。(東日本でいち早く
高性能林業機械を導入したのは木村木材工業だといわれています)
泉社長は昭和ヒトケタ生まれで80歳を超えています。
今なお現役で毎日山に登る「地下足袋社長」です。
(そうすると、私は「安全靴社長」ですね)
私はかなり前から泉忠義社長に一生に一度お目にかかりたいと
思っていました。泉社長は林業に関する著書が多く、著書の内容に
共感できるところが多くあったからです。
泉社長の著書「泉社長が語る 伐出ひとすじ現場の流儀」から引用します。
(これより引用)
人の使い方とか、人とのつきあいや接し方について、教えられたことはありました。
若い頃に、一番忙しい仕事をさせられて、その頃は修業ができていないから、
仕事を「させられて」という気持ちがあって、給料は同じで、割に合わない仕事だと
思っていました。そうしたら、ある方が、「お金をもらって勉強しとるんやと思いなさい」
「人間にはミツバチの女王バチと同じように、使われる人と使う人がおるのだから、
あなたは人を使うように生まれておるんだから」と言われたことがありました。
上手いことをいうものだと思いましたが、それ以来、お金をもらって勉強させてもらって、
ありがたいことだと思うようになりました。
人に接するときも、仕事をするときも、先入観ではなく、まっさらな気持ちで
真正面から取り組むという、そういうことを学校に行かずに現場でお金をもらいながら
勉強させてもらってきました」
(ここまで引用)
泉社長とお話しした後、帰り際に泉社長から
「こんなに遠くから人が来てくれるということは、林業は天職だったんだなあ」と
話していただきました。善意の一生懸命のみならず、覚悟をもった上で長年一生懸命
仕事をしてきた泉社長だからこそいえる、言葉の重さにじーんとしました。
著書にサインもいただきました。一生に一度お会いできたんだなあと、
今でも感慨にふけっております。
私も含めて誰もがこの会社を去る日が来ます。そのときに、「この会社でよかった」と思うか、
そう思わないかは人生の中で大きな部分を占めます。
仕事にまっさらな気持ちで真正面から取り組む姿勢を続けていれば、
「この会社でよかった。やるだけのことはやった」と思える人生になります。
泉林業の泉忠義社長のように、心の底から「天職だった」といえる人生は
素晴らしいと思いますし、私自身も、社員の皆さんにもぜひそうあってほしい。
一人でも多くの社員の皆さんに「天職だった」と言ってもらえる会社にすることを
私の目標にします。
投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業(株) : 2014年11月28日
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